国交というものは単色では行き詰まることが多い。お互いに建て前で喋るためであるが、本音を前に出すことが難しいことも少なからずあるものである。
だから今回、鈴木宗男がロシアを訪問したことは、そうしたことから大きな意味がある。
ハズであるが、ことが鈴木宗男となると少々話が違ってくる。
白昼堂々と乗り込むのもあってはならないだろうし、国会議員の地位を捨てていくべきであろうし、事前に何らかの担保を取っておくべきである。少なくとも国内にはない。
東西冷戦下、ソビエトと不仲になった中国に、アメリカがピンポンというスポーツに隠れて交渉したり、日本が同じく中国に演劇を通じてコンタクトを取って、日中正常化にこぎつけたりしたのはいい例である。水面下のコンタクトは時には大きな成果をもたらす。
ところが鈴木宗男は、政権とは何も事前の打ち合わせもなかったようで、おまけにロシアメディアに、プーチンに媚びに媚びる発言をしている。ロシアの勝利を信じているというのであるが、これでは外交でもなんでもない。
「私はロシアの勝利、ロシアがウクライナに対して屈することがない。100%確信持っている。特別軍事行動の責任はゼレンスキーにある。」と述べ、「私は誰よりも深くロシアと付き合ってきた。ウクライナは、自前で戦えないならならば、降伏すべきでないか。」との持論を展開した。
これまで地元代議士として、じっと宗男を見てきたが、利権と選挙しか考えない、政治家として理念も信条も何もない人物である。
今回も、多分北方領土墓参を何とかやらせててくれと、頼み込んだに違いなかろう。仮に経済制裁下に実現したら、「やっぱり宗男先生はすごい!」と評判になり、娘の地元選挙区の評価が上がって、票になると読んでいるのだろう。
狭量な人物である。外交でもなんでもない単なる売名行為の、宗男の奇行、乱行である。
鈴木先生、国会議員の地位を捨てたら、ただのオジサマな訳ですが。そんな彼とロシア高官が公式に面会出来るのでしょうか?
パイプはあったほうがいいと思いますが。
外務省は関与してないが国会には渡航届けをしているらしい。鈴木議員の行動を国が何も知らないとすれば間抜けな話だ。
渡航の自由はあるにせよこんなアホをロシアに渡航させたとことは外交技術の未熟さを世界に知らしめた事になる。
恥ずかしいい!