どうも解らない。西松建設を巡る政治献金の問題である。国沢幹雄前西松建設社長の初公判が 19日に行われた。国沢は偽装献金を認め、即日結審した。つまりこの件に関して、これ以上の審議はなく後は、判決が出されるだけである。判決は7月14日とのことである。国沢が早く終わらせたかったのだろう。
解らない一つが、逮捕理由が「政治資金規正法」である。献金に虚偽の人物を使ったというのである。金額が少なかった二階派のパーティー券購入はお咎めなしである。この判断をしたのが、「検察審議会」である。判断を分けたのは金額ではなく、天の声があったからだというのである。
現職の自民党の派閥の長に天の声などなく、野党の党首に天の声が存在したとの判断も妙である。受け取った方が、虚偽の人間からだったと判断できなかったのは同じである。金額で分けたならそのことを明らかにするべきである。「検察審議会」には強制力はないとされるが、3度目の起訴相当の判断となると仕方なく、起訴に及んだ。
国沢は、小沢一郎の歓心をひくための献金だったと述べている。嘱託権限のない野党の政治家には、歓心をひくのが精いっぱいの表現だったのであろう。検察側でもこのことに関しては、相当もめたようである審議が、一度で結審した。
最も大きな疑問が、岩手と秋田の公共工事の発注に関して、小沢が関与したとのことである。が、この裏が何もない。前述のように小沢には威光はあるだろうが、職務権限はない。更に、秋田と岩手の公共工事に関すしては、だれも起訴される風ではない。
つまり事件はあったので、事件をお願いした人物を起訴した。が、事件を指示した人間についての事実認定も何もない。小沢の秘書である大久保と国沢との関係についても、全く触れてはいない。
それより何より、秋田と岩手の公共工事の談合(?それも分からない)は、立件も起訴もない。国沢に関しては事実認定がないまま、本人が反論しなかったので結審したのである。小沢の子分である達増岩手県知事は、真っ向から事実関係を否定している。秋田は黙ったままである。
お金の流れは透明で法にのっとっていると、小沢は述べているが、金の目的も必要性についても述べていない。献金側の問題で受け取った秘書が、逮捕拘束されるのも異例である。どこを見ても釈然としない事件である。
そんなこと岩手県内の建設業者なら誰でも知ってます。
今思えば、当時の増田知事が県内業者を指名から排除したのは西松を呼び込むためだったかもしれません。
当時、胆沢ダムの工事受注で天の声をだせたのは増田知事です。
小沢さんじゃない。
小沢さんが公共工事に口を出せるなら、岩手県は今のようになっていない。