つい口が滑って本当のことを言ってしまった馳浩と違って、安倍派の若手宮沢博行防衛副大臣は、何かを決心したのか思いきってリアルな内容を喋った。宮沢博行は派閥から2020~2022年に計140万円の還流を受けていたことを認めた上で、「派閥から収支報告書に記載しなくてよいと指示があった。大丈夫かと思ったが、これで長年やっているなら適法かと推測せざるを得なかった」と釈明した。その後慣習だたとも述べている。
140万円だから基礎対象外となると見込んだのだろう、かん口令のもと抜け駆けである。
結局4閣僚と副大臣5人政務官一人を更迭し萩生田と世耕が辞任している。世論調査の政権支持は17%と劇落ている。
岸田は言閣僚を更迭したが、旧閣僚を招き入れたに過ぎない。安倍派以外にも波及する可能性すら残っている。
神戸学院大教授上脇博之氏が告発したのが今年2月である。検察が乗り出したのが9月頃と言われている。その気になれば、遅くとも11月には官邸で気が付いていたはずである。旧事務方の多くを聴取したいたようである。
安倍晋三人事で重用されながら賭け麻雀で辞任した黒田が、いなくなって検察庁は意気軒昂である。安倍派の99人を逮捕できないであろうが、1000万円以上は起訴されるだろう。多ければ3000万円まで上げるかもしれない。
それと田崎スシローは25年に及ぶと言ってははぐらかしているが、責任者の特定が難しいようである。誰明日にでも逮捕されると、政治家たちに大きなインパクトが与えられ、多少は効果があるとお思うのであるが。
それにして、単に怨恨だけではなく、嘘つく本舗(安倍派)が裏金にした還流分はこの5年間で計5億円を超えて10億円を超える可能性すらあるようである。これは疑獄と言って差し支えないだろう。
池田佳隆が収支報告書を訂正して、3200万円の報告漏れを修正したり、西村康稔のように、架空の少人数のパーティを開催して数百万円追加したりと、保身に走る輩も出始めている。
岸田文雄は根本的な対策に取り組むことがなく、疑わしい要職にある人物をすげ替えただけで、乗り切ろうとしている。
それにしても安倍晋三がいなくて良かったとつくづく思う。何をしでかしてくるか分からないからである。