アメリカ海兵隊の「オスプレイ」の定期整備が二年を経過しても終わらない。陸上自衛隊はこのオスプレイ17機購入を予定している。
防衛省と在日米軍は、沖縄の米海兵隊が保有するオスプレイの定期整備を千葉県の陸上自衛隊木更津駐屯地で行うことになっているが、最初の一機の定期整備が始まったのは2017年年2月1日、2年を過ぎた。一機あたりの整備工期は3、4カ月、ただし初回は9月上旬まで、半年かかると地元の木更津市に説明していた。それが、2年を超えても整備は終っていないのである。
整備マニュアルが英語の電子データで分かりにくかったり、交換部品や工具がアメリカか供給されたりなど遅延の理由を挙げる。防衛省関係者によれば、「オスプレイの機体内部がサビだらけで手の施しようがなく、交換しなければならない部品が多かった。その部品の交換に必要な工具も米国から取り寄せることになった」というのである。
海兵隊の扱いが手荒かったのことが思われる。アメリカは昨年7月に8基を交換しているが、日本側には知らせていない。
オスプレイは、沖縄配備から5年そこそこで2機が墜落し、エンジンの不調による事故も数多い。死者がでた重大事故「クラスA」の事故率は10万飛行時間あたり、3.24で、アメリカ海兵隊機全体の2.72より高く、空軍オスプレイのクラスA事故率は、さらに高く4.05である。死亡事故の犠牲者人数が多いのも、輸送機であることを差し引いても、機体としての欠陥が推測される。。
これに加えて整備が難しい機体であることがいみじくも証明されたわけであるから、「欠陥機」「未亡人製造機」と言われるのも当然である。世界のどの国も購入しない欠陥機は、アメリカでさえ飛行を禁止する州もある。
オスプレイの事故は離発着時に多く起きている。有翼機でありながら、プロペラで水平と垂直飛行をとるための物理的困難があることがはっきりしている。
近々自衛隊が購入する17機と、アメリカの34機を加えれば、、日本の上空を51機の危険極まりないオスプレイが飛び回ることになる。
そのうちアメリカの34機に飛行は日本には知らされずに、自由に飛び回ることになる。
陸上自衛隊はオスプレイの二倍以上の人員や物資を空輸できる、CH47大型ヘリコプターを55機保有していたが、民主党政権が現場の声を聞くことなく、導入した経緯がある。野党も真剣には反対してこなかったことも大きい。