国連人権理事会は23日、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で開いた緊急会合で、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃
を非難し、人権侵害の実態を調べる国際調査団の派遣を盛り込んだ決議案を賛成29、反対1、棄権17で採択した。
決議に反対したのはアメリカ一国である。棄権したのはヨーロッパ諸国と、日本である。イスラム諸国が提出した議案は、かなり強い口調でイスラエルを非難している。
イスラエル大使は「決議案はバランスを欠き、紛争の火に油を注ぐもの。人権理にイスラエルの自衛を止めることはできない」と反発した。
アメリカは、「偏向した反イスラエル行動の一つだ」と強い調子で批判
し、「我々はたとえ一国でも、イスラエルのために立ち上がる」と述べた。
ハマスの思った以上の反撃に、これまでの倍の死者をイスラエルも出している。地上戦までやり引くに引けないのである。
アメリカとイスラエルは強力な同盟関係にある。安倍首相が盛ん
に述べる、集団的自衛権の同盟国とはこのような関係を言うのである。つまり、同盟国は無条件でお互いを支持するのである。事の成り行きや経緯や、ましてや正義や人道的視点など全くない。
真の同盟国なら、真っ先に忠告するべき立場にあるはずである。今がその時のはずである。
同盟国とは無条件で支え合う関係である。安倍首相が、まるで人道的に振る舞うのが、同盟国とばかりに子供や女性の拉致などを例にする。そんな人道的なことなど考えていない。
この現状を見ればわかる。やくざと同じである。義理と人情の世界で、人の命などどうでもいいのである。
それにしても、日本本はアメリカの顔色覗いながらの、棄権投票である。こうした場合、反対しなければ賛成と同じである。積極的平和主義が聞いてあきれる。
集団的自衛権行使容認は、アメリカを助ける軍事国家への入り口である。