
現在の私の信条に近くこれまで述べてきたことに重ねることができる、元京大准教授の物理学者小出裕章さんの言葉をそっくり転載します。
2020.7.9.
アベさんに対する銃撃について思うこと 小出裕章
アベさんが銃撃を受けて死んだ。
悲しくはない。
アベさんは私が最も嫌う、少なくとも片手で数えられる5人に入る人だった。
アベさんがやったことは特定秘密保護法制定、集団的自衛権を認めた戦争法制定、共謀罪創設、フクシマ事故を忘れさせるための東京オリンピック誘致、そしてさらに憲法改悪まで進めようとしていた。
彼のしたこと、しようとしてきたことはただただカネ儲け、戦争ができる国への道づくりだった。
アベさんは弱い立場の国・人達に対しては居丈高になり、強い国・人達に対してはとことん卑屈になる最低の人だった。
朝鮮を徹底的にバッシングし、トランプさんにはこびへつらって、彼の言いなりに膨大な武器を購入した。
彼は息をするかのように嘘をついた。
森友学園、加計学園、桜を観る会、アベノマスク…
彼とその取り巻きの利権集団で、国民のカネを、あたかも自分のカネでもあるかのように使い放題にした。
それがばれそうになると、丸ごと抱え込んだ官僚組織を使って証拠の隠ぺい、改ざん、廃棄をして自分の罪を逃れた。
その中で、自死を強いられる人まで出たが、彼は何の責任も取らないまま逃げおおせた。
私は彼の悪行を一つひとつ明らかにし、処罰したいと思ってきた。
私は一人ひとりの人間は、他にかけがえのないその人であり、殺していい命も、殺されていい命も、一つとして存在していないと公言してきた。
アベさんにはこれ以上の悪行を積む前に死んでほしいとは思ったが、殺していいとは思っていなかった。
悪行についての責任を取らせることができないまま彼が殺されてしまったことをむしろ残念に思う。
多くの人が「民主主義社会では許されない蛮行」と言うが、私はその意見に与しない。
すべての行為、出来事は歴史の大河の中で生まれる。
歴史と切り離して、個々の行為を評価することはもともと誤っている。
そもそも日本というこの国が民主主義的であると本気で思っている人がいるとすれば、それこそ不思議である。
国民、特に若い人たちを貧困に落とし、政治に関して考える力すら奪った。
民主主義の根幹は選挙だなどと言いながら、自分に都合のいい小選挙区制を敷き、どんなに低投票率であっても、選挙に勝てば後は好き放題。
国民の血税をあたかも自分のカネでもあるかのように、自分と身内にばらまいた。
原子力など、どれほどの血税をつぎ込んで無駄にしたか考えるだけでもばかばかしい。
日本で作られた57基の原発は全て自由民主党が政権をとっている時に安全だと言って認可された。
もちろん福島第一原発だって、安全だとして認可された。
その福島原発が事故を起こし、膨大な被害と被害者が出、事故後11年経った今も「原子力緊急事態宣言」が解除できないまま被害者たちが苦難にあえいでいる。
それでも、アベさんを含め自民党の誰一人として、そして自民党を支えて原発を推進してきた官僚たちも誰一人として責任を取らない。
もちろん裁判所すら原発を許してきた国の組織であり、その裁判所は国の責任を認めないし、東京電力の会長・社長以下の責任も認めない。
どんな悲惨な事故を起こしても誰も責任を取らずに済むということをフクシマ事故から学んだ彼らはこれからもまた原子力を推進すると言っている。
さらに、これからは軍事費を倍増させ、日本を戦争ができる国にしようとする。
愚かな国民には愚かな政府。
それが民主主義であるというのであれば、そうかもしれない。
しかし、それなら、虐げられた人々、抑圧された人々の悲しみはいつの日か爆発する。
今回、アベさんを銃撃した人の思いは分からない。
でも、何度も言うが、はじめから「許しがたい蛮行」として非難する意見には私は与さない。
心配なことは、投票日を目前にした参議院選挙に、アベさんが可哀想とかいう意見が反映されてしまわないかということだ。
さらに、今回の出来事を理由に、治安維持法、共謀罪などが今まで以上に強化され、この国がますます非民主主義的で息苦しい国にされてしまうのではないかと私は危惧する。
統一協会は安倍氏の祖父岸信介の代からの長い繋がり。日本会議等と並んで今の自民の支持母体の一つ。
かって霊感商法で社会問題になりテレビ等で騒がれた。しかし2006年第一次安倍政権時、公安の監視対象から外された。騙される人が出ないように名称もそのままだったが教団の要望で2015年下村博文が改名を認可した。しかしその後も協会による被害は続いている。
それについては「全国霊感商法対策弁護士連絡会」の抗議文に詳しい。これら弁護士団体は19年、21年に
国会議員や安倍晋三氏個人宛て抗議文を提出している。この内容は一読に値するが、驚くのはその教義。「日本人は韓国に対して罪が重い原罪を負っている、
独身の信者は、教祖の指名する者と結婚する事で許される」等。
こういう教団の広告塔として教団機関誌の表紙を
何度も飾ったり「敬意を表する」等とメッセージを送っていたのが安倍晋三氏。これはモリ加計桜河井事件等と同根、自民党の権力私物化、法遵守を蔑ろにする体質そのもの、今の自民党の恥部であり暗部の一つだ。
その為か最近テレビがこういう事実を、容疑者が
安倍氏と教団とが関係あるように、「勝手に思い込んでやった」と酷いミスリード歪曲矮小化報道している。(MBS4tv)
この衝撃的事件について言えば、暴力による殺害等の犯罪行為は決して許されるものでは無い事は大前提である。しかしこういう明白な反社会団体に
国家権力を使って野放しにし、あまつさえ庇護を与えてきたてきた安倍自民党の責任は重く、自業自得の一面があると言えるだろう。
選挙が終わるまで隠していましたが、誰もが統一教会と知ってました。
ご指摘の外、漢江の奇跡と呼ばれる韓国の経済復興ですが、経済支援したのは日本の企業ですが、それを選択する立場にいて振り分けたのが岸信介ですよ。
戦前に阿片で中国で大儲けして、731部隊を作った岸信介ですが、統一教会からどれほどの儲けが流れたのやら。
昭和の妖怪岸信介は、金の亡者でもあったのです。