新しい日本をつくる国民会議が、自公による与党の公約について採点を行った。全国知事会は、地方分権に限っての評価である。長年自由民主党を支えてきた、経済同友会ですら政策50点、政権運営35点である。
少し気になるのが、竹中平蔵たちが作る「チーム・ポリシーウォッチ」ですら45点ずつの評価をしていることである。自らが政権内にあって、閣僚から外されると早々と国会議員を投げ出した無責任な男の評価でも、及第点にはなっていない。
政権運営に当たっては、自民党内で3度も総裁を選出しておきながら、二人も政権を投げ出したのである。ある意味小泉も政権を投げ出したのであるが(同盟者の竹中は完全に投げ出した)、安倍、福田それに麻生とそれぞれがかなり異なる政策を持ち、政権を運営していた。
にも拘らず、この間国民の審判を何も問うていない。参議院で大敗をしても、知らぬ存ぜぬで貫き通した。こんな体たらくでも、50点以上の点数を与えていること自体が不思議である。連合がやっと、政権維持評価を20点にしている程度である。
全国知事会の政策運営評価が58点もあるが、60点以上を与えている団体は一つもない。まともな神経と一般常識のある自民党員だったら、この数字に限りない危機感を抱くべきである。自民党からの反省などは発表されていないが、落第点をつきつけられたことをどのように考えているのであろうか。
それでもこの評価は高すぎる。小泉は郵政民営化を実行した。しかしそれは何のために実行したのかを評価していない。民営化しただけで、多くの構造改革が進むと小泉は言っていたが、今はその逆行状態にある。これでは郵政民営化をやったと評価するのは間違いなのである。
農林行政に限ってみるともっ悲惨である。この間に、大臣が11名も変わっている。自殺した大臣もいれば絆創膏を貼っていた大臣もいたし、就任1週間もたなかった大臣もいた。僅か4年足らずで11名をとっかえ引返して、何ができると言うのであろうか。私の採点は、政策は20点、政権運営は限りなく零点に近い5点ほどといったところである。