そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

自民若手のドタキャンとフジテレビのねつ造番組と若者たちのデモ

2015-06-28 | 安倍晋三
6月26日放送されたテレビ朝日系の深夜番組「朝まで生テレビ!」に出演予定の、自民党の若手議員全員が出席を断った。番組は30名ほどに出演交渉したが、直前に断った議員もいて全員が番組に出なかった。公明党も、自民党に足並みを揃えたいと断ってきたそうである。自民党の提灯持ちに堕落した公明党である。
司会者の田原総一朗が、この日の放送は「激論!若手政治家が日本を変える?! 若手国会議員がスタジオに集結! 戦後70年、未来の総理(?)に問う!」と題して、与野党の若手議員が安保法制を中心に討論する予定だったのだが、与党議員の欠席で番組の趣旨は潰されたことになった。田原総一郎は、「こんなこと前代未聞である。安保法制が相当際どいところに来ているのでないか」と発言している。
番組は見ていないが何とも解らないが、与党議員が欠席している政治討論を、安倍晋三は偏向報道というのであろうか?
国会議員なら公人である。巷の行事ではない。堂々と、所属政党はどうあれ自らの意見を述べるべきである。
若手議員が全員欠席した理由は、はっきりしている。生番組で、党の意向より憲法を重んじる発言をされては困るから、党が禁止したのである。直前に百田発言があったばかりである。ほとぼりが冷めるのを待つつもりなのである。何しろ会期は95日間と戦後最大の延長幅を持たせている。若手にかん口令を引いているのであろう。そのうち憲法学者も国民も熱が覚めるとみているのであろう。
極めて姑息な対応である。安全保障法案(戦争法)の憲法違反について、冷静は反論ができなくなってきているのではないか。

テレビ報道ではもう一つ、安倍政権におもねるようなことが起きている。フジテレビので報道された「池上彰緊急スペシャル! 知ってるようで知らない韓国のナゾ」の中番組で、韓国人へのインタビューの字幕が捏造されていたことが判明したのである。韓国の人たちに今の日本をどう思うかというような質問場面で、テロップには、「日本?嫌いですよ、韓国をいじめたじゃないですか」とでていたが、韓国語が解る視聴者からクレームがついた。本当に喋っていた内容は口の動きから、「日本は文化が多様で、外国人がたくさん旅行に行っていますよね」いう程度の返事であったようである。
安倍晋三がお気に入りの、フジテレビ=産経系列である。嫌韓意識を煽る番組は歓迎であろう。

昨日は渋谷で、若者たちが安全保障法制反対のデモを行ったそうである。ネットでの呼びかけに、それぞれが自由な恰好とプラカードを掲げてのデモであった。このデモで知ったのが、『経済徴兵』という言葉である。貧しいものをたくさん作る世に中にしておけば、いつでも兵隊に応募してくるというのである。意図しなくても経済格差の底辺にいる人たちの働き口は、戦場しかなくなるという危機感である。
大きなメディアは全く報道しない。どんな形にせよ若者が意思を示すことは歓迎したい。戦場で命を失うのはいつも若者たちであるからである。

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2 コメント

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Unknown (サビちゃん)
2015-07-03 21:34:28
池上彰氏のあの番組、

短絡的な「解釈でのお喋り」じゃないですか?
以前見たことがありますが、

こうなると、どうなる!の結論が、非常に偏狭的で、
なんだか人を馬鹿にしているなぁと思ったことがあります。限られた時間の中、シナリオに無理があるのか、単に偏狭的なのか?

メディアは視聴率が大事です。そのためには、着色しまくります。

疑って見るのが賢明ですよね。

どの国でも、その国が植民地にされている間、その国の人たちは屈辱と、貧しさにを強要させられたんだと想像できます。気の毒だと思います。

健康で健全な考えを持つ人たちがたくさん住む世の中だったらいいと思います。
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Unknown (たろう)
2015-07-02 00:13:55
たろうです。8回目の投稿です。よろしくお願いします。

> フジテレビで報道された「池上彰緊急スペシャル! 知ってるようで知らない韓国のナゾ」の中番組で、
> 韓国人へのインタビューの字幕が捏造されていたことが判明したのである。
> 韓国の人たちに今の日本をどう思うかというような質問場面で、テロップには、「日本?嫌いですよ、韓国をいじめたじゃないですか」とでていたが、
> 韓国語が解る視聴者からクレームがついた。
> 本当に喋っていた内容は口の動きから、
> 「日本は文化が多様で、外国人がたくさん旅行に行っていますよね」いう程度の返事であったようである。

普段はあまり見ないのですが、私もたまたま、この番組を見ていたので、コメントさせていただきます。
番組の中で「過去に目を閉ざす者は、結局のところ現在にも盲目となる」とのヴァイツゼッカーの言葉を紹介していましたが、
池上氏が解説したのは、日本が去った後、韓国はこんな憲法を作っている国なんですよ、という、巷間、売られている本に書かれているような内容のものでした。
平均的なところを抜き出し、教科書的に整理して解説すればよいのでしょうが、反韓、嫌韓本などが多く出版されている状況の中では、東大式の優秀な学生が得意なように、平均的なところを抜き出して解説することは難しいのかもしれません。全体として、雑学的な知識の紹介に終始した感があります。

「外勢派」というレッテルをはられると、韓国では、政治生命を喪失すると聞いたことがあります。そして、「こうすれば日本のマスコミはこう反応し、その反応が韓国の一般民衆に作用すれば、こういう反応が起こるだろう」と、韓国の政治家は計算しているのだと聞きました。
これは大韓帝国の末期から日本の植民地にされるまでの韓国の歴史を知れば、無理からぬことと言わざるを得ません。いわば、親清国派、親露国派、親日本派が、それぞれの国を後ろ盾にして繰り広げた政争は凄まじいものでした。結局、清国が倒れ、露国が敗退すると、日本の植民地とされるという結果になったのですから、外部、特に日本に支持される「外勢派」のレッテルは、政治家にとっては致命的なものなのでしょう。

「過去に目を閉ざす者は、結局のところ現在にも盲目となる」とのヴァイツゼッカーの言葉を紹介するならば、そうした大韓帝国の末期から日本の植民地にされるまでの韓国の歴史と、清国、露国、日本それぞれの国の状況や背景を解説しなければ、解説したことにならないのではないでしょうか。
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