オミクロン株の広がりは、これまでの新型コロナウイルスCovid-19(アルファ、ベータ、ガンマ)とは明らかに異なっている。感染者人数の多さや広がりが格段に急速で、これまでに比して重症化率が明らかに低くなっている。
病原性の低い病原体ほど感染能力が高いのは、疫病学の教えるところである。臨床症状が低いことが、まん延を促すからといって良い。
WHOは嫌々ながら、新型コロナウイルスをパンデミック(pandemic)に認めた。中国への配慮かそれとも経済への影響を考慮してか、パンデミック認定がかなり遅れていた。
そして現在、2022年1月の時点での、ほぼオミクロン株に置き換わったと思われる状況は、パンデミックの規定から外れるかに見える。
流行病には、流行の広がりなどや重症度を考慮して、パンデミック(pandemic)とエンデミック(endemic) それにエピデミック(epidemic)に別けられていて、対策の指標にもなっている。
局所で限定的に感染が急速に広がるりアウトブレイク(outbreak)となり、地域に広がった状態をエピデミックと呼び、さらに国境を越えたの状態をパンデミックという。
エンデミックは、限られた地域や人数に、継続的に発生してい感染病のことで、風土病ともいって良いと思います。コレラやマラリアなど例である。
エピデミック は、上記のように限れらた地域や人数に、一定期間内に通常以上に急に発生している感染症で、季節性のインフルエンザがこれに当たる。
現在のオミクロン株が、ワクチン接種普及した後のウイルス側が選んだ選択であるかもしれない。感染地域の広さが残るが、単純にエピデルミック時移行した、インフルエンザと大差ないレベルになっていることは確かである。
感染拡大に考慮しながら、パンデミックを外してもいい時期は近づいているといえる。無謀にもコロナゼロを目指す中国とは対照的に、欧米ではエピデミック指定でコロナ同居を図ろうとしているかに見える。
ただどのレベルであって、感染症対策は大きく変わらない。