たっぷりの白いレースの布地に包まれて、カタカタとミシンの針を動かす。
「今週中には送るからね」と、娘と約束した。
一昨日新居に引越した娘のためのレースのカーテン作り。
アハハ、買えばいいのに、なんで作るっていったんだろう、とも思う。
だって、規格外の窓のカーテン分が必要だったから、ついでに他の窓も、と自分自身に弁解(苦笑)。
白いレース生地の布地を仮止めしてミシンに運ぶ仕草をしながら、
ふと、思った。
娘の、ウェディングドレス、作ってやりたいな、って思ったことがあった、と。
これが、ウエディングドレス作り、だったら、もっと、晴れやかで、緊張感とルンルン気分ない交ぜ状態、だろうな。
長女が結婚の話を持ち出したときも、同じことを思った。
で、彼女は結婚式をしないで、入籍のみという形を選択した。
二女はどうするのか。
相手は現在帰化申請中。
帰化申請が認可になってからの結婚入籍、という事情だから、それが「いつ」になるか分からないという。年内だったら上々かしら。
今自分たちにできることは何もない。待つしかないのだから、と当事者はスッキリ。
で、結婚式。
2人で話し合って、両親の意見を聞いてきた。
我が家には、
「結婚式に出席するのはイヤだ」という父親がいる。
そんな無駄なことをするなら、どこかにその分寄付をしてしまえ、と言う。
それで、話はおしまい。
母親の私は、自分の娘の旅立ちを集って祝ってやりたい。
のに、父親がその場にいると、問答無用になる。
娘は、別れしなに言った。
お父さんは、貧しい人に寄付をしたらいいって言うけれど、貧しい人たちも、結婚するときは、精一杯の結婚式はしているんだよ。
お母さんは、悩む必要はないよ。
お母さんはお母さんの考えを持っていればそれでいいんだから。
Yちゃんの結婚式も、お母さんだけが出席だったし。
いつも、おろおろしてしまう。
外見には、元気印に見える私だけれど、夫の顔色をみてしまう癖がある。
「親戚(私の甥・姪)の結婚式に出席はたのは、イヤだったけれど、きみの立場もあるから譲歩した。せめて自分の娘の場合は譲歩したくない」
という論理。
結婚式の主催者は、「家」ではなく、「二人」。
その「二人」の気持ちが、「結婚式をする」でもいいし、「結婚式をしない」でもいい、と思っている。
当事者の気持ちを尊重したい。
ここ数年、何度も友人の結婚式に出席のために、娘は帰省する。
娘らは、2度とないことだから、
海外からもご両親を招いて、ささやかな結婚式、というイメージは持っていた。
海外の親戚への挨拶に、自分の両親も行ってくれたら、とイメージしていた。
でも、彼女は、「結婚式は反対」のポリシーの父親を持っている。
悩み性のお母さん。
お母さんが、悩む必要はないよ。お母さんはお母さんの考えでいいんだから。
帰りがけに、彼女が残した言葉を反芻している。
帰化申請がおりて、二人暮しをはじめる新居の窓のためのカーテン。
余計なおせっかい、と思いながらも、カタカタとミシンを走らせている。
「今週中には送るからね」と、娘と約束した。
一昨日新居に引越した娘のためのレースのカーテン作り。
アハハ、買えばいいのに、なんで作るっていったんだろう、とも思う。
だって、規格外の窓のカーテン分が必要だったから、ついでに他の窓も、と自分自身に弁解(苦笑)。
白いレース生地の布地を仮止めしてミシンに運ぶ仕草をしながら、
ふと、思った。
娘の、ウェディングドレス、作ってやりたいな、って思ったことがあった、と。
これが、ウエディングドレス作り、だったら、もっと、晴れやかで、緊張感とルンルン気分ない交ぜ状態、だろうな。
長女が結婚の話を持ち出したときも、同じことを思った。
で、彼女は結婚式をしないで、入籍のみという形を選択した。
二女はどうするのか。
相手は現在帰化申請中。
帰化申請が認可になってからの結婚入籍、という事情だから、それが「いつ」になるか分からないという。年内だったら上々かしら。
今自分たちにできることは何もない。待つしかないのだから、と当事者はスッキリ。
で、結婚式。
2人で話し合って、両親の意見を聞いてきた。
我が家には、
「結婚式に出席するのはイヤだ」という父親がいる。
そんな無駄なことをするなら、どこかにその分寄付をしてしまえ、と言う。
それで、話はおしまい。
母親の私は、自分の娘の旅立ちを集って祝ってやりたい。
のに、父親がその場にいると、問答無用になる。
娘は、別れしなに言った。
お父さんは、貧しい人に寄付をしたらいいって言うけれど、貧しい人たちも、結婚するときは、精一杯の結婚式はしているんだよ。
お母さんは、悩む必要はないよ。
お母さんはお母さんの考えを持っていればそれでいいんだから。
Yちゃんの結婚式も、お母さんだけが出席だったし。
いつも、おろおろしてしまう。
外見には、元気印に見える私だけれど、夫の顔色をみてしまう癖がある。
「親戚(私の甥・姪)の結婚式に出席はたのは、イヤだったけれど、きみの立場もあるから譲歩した。せめて自分の娘の場合は譲歩したくない」
という論理。
結婚式の主催者は、「家」ではなく、「二人」。
その「二人」の気持ちが、「結婚式をする」でもいいし、「結婚式をしない」でもいい、と思っている。
当事者の気持ちを尊重したい。
ここ数年、何度も友人の結婚式に出席のために、娘は帰省する。
娘らは、2度とないことだから、
海外からもご両親を招いて、ささやかな結婚式、というイメージは持っていた。
海外の親戚への挨拶に、自分の両親も行ってくれたら、とイメージしていた。
でも、彼女は、「結婚式は反対」のポリシーの父親を持っている。
悩み性のお母さん。
お母さんが、悩む必要はないよ。お母さんはお母さんの考えでいいんだから。
帰りがけに、彼女が残した言葉を反芻している。
帰化申請がおりて、二人暮しをはじめる新居の窓のためのカーテン。
余計なおせっかい、と思いながらも、カタカタとミシンを走らせている。