昨日から始まった、日曜夜のNHKドラマ「篤姫」を見る。
この時間帯は別用があることから、大河ドラマは、ほとんど見たことがない、のに、録画して見た。
テロップが流れて、宮尾登美子原作とわかり、あー、そうなのか、とまったく、低レベルの納得をしている。
時代が幕末で、いわゆる歴史ものとしては、最近物に属すること、主演の宮崎あおいさんの髷姿の顔写真が、いわゆる白塗りでなく自然体であったこと、などから、自分の尺度ながら好感を持って、話題を見聞きしていました。
視聴者を意識したドラマ仕立てになってはいるのでしょうが、この一年は、宮尾さんの筆になったひとりの女性を、彼女を取り巻く男性陣を楽しみたいと思います。
早速再認識しました。
藩主はほとんど江戸住まい。藩主の嫡男(島津斉彬)も、ずっと江戸屋敷で育ち、国許を知るのは成人してから、という仕組み。
徳川幕府というのは、各藩に豊かになってもらっては困るので、トップは江戸屋敷に駐在させ(幕府はこの方が大名を管理しやすい)、参勤交代で藩主が国許に帰っても、きっと嫡男は江戸に残るのでしょう。なんとも費用がかさむ仕組みが作られている。よって国許の民百姓は、江戸住まいの藩の殿様から常に絞られキュウキュウというのが実態。
そのほうがいいのです。豊かになって幕府に楯突くための武器弾薬を揃えられるのが一番困るのでしょうから。
先のブログに書いた、藤沢周平著「風の果て」では、藩内の支出の6倍の費用が江戸屋敷でかかっている、という記述がありました。
こんな風に、各藩が江戸で散財したことが、江戸文化発達の源、なのでしょうね。
国が、国民が豊かになることを目指すのではなく、時の政権の安泰を目指す、
あー、これが封建政治の実態。
300年もこの体制が続き、民主という概念がそもそも育っていない時代が、どのように変わっていくのか--。
活字本で既にこの時代の歴史が血肉になっている人には、ドラマの矛盾が目に付くかもしれませんが、私としては、うーーん、それなりに学べます。
この時間帯は別用があることから、大河ドラマは、ほとんど見たことがない、のに、録画して見た。
テロップが流れて、宮尾登美子原作とわかり、あー、そうなのか、とまったく、低レベルの納得をしている。
時代が幕末で、いわゆる歴史ものとしては、最近物に属すること、主演の宮崎あおいさんの髷姿の顔写真が、いわゆる白塗りでなく自然体であったこと、などから、自分の尺度ながら好感を持って、話題を見聞きしていました。
視聴者を意識したドラマ仕立てになってはいるのでしょうが、この一年は、宮尾さんの筆になったひとりの女性を、彼女を取り巻く男性陣を楽しみたいと思います。
早速再認識しました。
藩主はほとんど江戸住まい。藩主の嫡男(島津斉彬)も、ずっと江戸屋敷で育ち、国許を知るのは成人してから、という仕組み。
徳川幕府というのは、各藩に豊かになってもらっては困るので、トップは江戸屋敷に駐在させ(幕府はこの方が大名を管理しやすい)、参勤交代で藩主が国許に帰っても、きっと嫡男は江戸に残るのでしょう。なんとも費用がかさむ仕組みが作られている。よって国許の民百姓は、江戸住まいの藩の殿様から常に絞られキュウキュウというのが実態。
そのほうがいいのです。豊かになって幕府に楯突くための武器弾薬を揃えられるのが一番困るのでしょうから。
先のブログに書いた、藤沢周平著「風の果て」では、藩内の支出の6倍の費用が江戸屋敷でかかっている、という記述がありました。
こんな風に、各藩が江戸で散財したことが、江戸文化発達の源、なのでしょうね。
国が、国民が豊かになることを目指すのではなく、時の政権の安泰を目指す、
あー、これが封建政治の実態。
300年もこの体制が続き、民主という概念がそもそも育っていない時代が、どのように変わっていくのか--。
活字本で既にこの時代の歴史が血肉になっている人には、ドラマの矛盾が目に付くかもしれませんが、私としては、うーーん、それなりに学べます。