葬儀場からのマイクロバスの中。
夫の母の葬儀に駆け付けた母(夫にとっての妻)娘の会話。
母「お父さんはね、『ボクの母親は、ボクが育ててもらった頃の母親がボクの母親。嫁さんイビリしたり、見栄っ張りの母親は、ボクの母親じゃない。ボクの母親は心の中にいる。それで十分なんだ』そういうのよ」
娘「おばあちゃん(私の母)のところで、お母さんの若いときの(多分、幼子を抱いたりしている)写真を見せてもらったよ。お母さん太っていなかったんだね。足も細くて…」
そして娘は続ける。
「今の太ったお母さんは、私のお母さんじゃない。昔のお母さんが私のお母さん」
「・・・」
おなじ人であっても、同じ人でない。
どれが本当か。
どれも本当。
・・・藪の中。
突然の知らせに仕事を休んで遠方から駆け付けた娘。
彼女の目に涙が滲む。
娘は、夫の母にとっての初孫。
幼き日の一コマを思い起こしているのだろうか。
夫の母の葬儀に駆け付けた母(夫にとっての妻)娘の会話。
母「お父さんはね、『ボクの母親は、ボクが育ててもらった頃の母親がボクの母親。嫁さんイビリしたり、見栄っ張りの母親は、ボクの母親じゃない。ボクの母親は心の中にいる。それで十分なんだ』そういうのよ」
娘「おばあちゃん(私の母)のところで、お母さんの若いときの(多分、幼子を抱いたりしている)写真を見せてもらったよ。お母さん太っていなかったんだね。足も細くて…」
そして娘は続ける。
「今の太ったお母さんは、私のお母さんじゃない。昔のお母さんが私のお母さん」
「・・・」
おなじ人であっても、同じ人でない。
どれが本当か。
どれも本当。
・・・藪の中。
突然の知らせに仕事を休んで遠方から駆け付けた娘。
彼女の目に涙が滲む。
娘は、夫の母にとっての初孫。
幼き日の一コマを思い起こしているのだろうか。