日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

迷い犬アリ!

2009-02-08 15:44:15 | 私の雑感あれこれ
山茶花の散った花びら、外出時には気になるものの、そんなときはいつも時間がなくて、を散るに任せて放置状態にしていた。
で、今朝こそと思い出し、箒と塵取りをてに外に出ると、茶色い中型犬。
首輪はしているものの紐は付いていない。
長毛種で汚れては居るけれど、多分座敷犬。
ふさふさの毛をなびかせて寄ってくる。
迷い犬。

ひとまずお隣と、そのまたお隣のチャイムを押す。
犬を買っている人は、多分お散歩友達になったりして、見覚えがあるかと…。
アメリカン・コッカー・スパニエルという犬種だという。ディズニー映画「わんわん物語」にでてくる犬です。
さすがわがご近所さん、座敷犬に詳しい。

通りすがりの犬のお散歩さんにも聞く。
心当たりがないという。
はて、困った。
警察に連絡。(飼い主からの問い合わせが入っているかも…)


人懐っこい。
長く垂れ下がった両耳が相当汚れているから、迷い犬になって数日は経つのでしょう。
我が家の犬は3年前に天寿を全うしたから、もうドックフードもないし、とりあえずハムと残りご飯を与える。…普段はこんな残り物なんて口にしない箱入りさんだろうけれど。

ようやく警察の拾得物係がやってきて、犬を引き渡す。
飼い主が見つからないときは、どうしますか。
既に犬を飼っている人たちは、要らない、という。
犬好きの娘がいれば、何が何でも飼う、というハズ、と思いをめぐらす。
座敷犬を、日中仕事で留守にする我が家に引き受ける、と申し出る決心付きかねた。
随分汚れはしているが、尻尾をふって人懐っこく、吼えはしない、おりこうさん。
「飼い主が現れなかったら、連絡無しで保健所、コレでいいですね」
異議は出なかった。
多分、飼い主が待っているだろう。
車の後部座席にきちんとお澄ましして座っていた犬だから、お巡りさんが飼ってくれるかもしれない…。

帰宅した夫に、そんなアレコレを話した。
保健所は可哀想だ。
命なのだから、と。

で、即、警察に電話。
飼い主が見つからなかったら、引き取りますので連絡ください、と。

だから、10分の1ぐらいの確率で、犬が来るかもしれない。
汚れてはいるけれど、よく躾けられた、気立てのよさそうな犬だから、飼い主が見つかる可能性は5分5分ではなく、9割とみた(笑)。
そして、残り1割であっても、命が途切れるのを防いだことになり、少し気分が回復した本日我が家の昼下がり、でした。
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TVドラマ「ありふれた奇跡」山田太一脚本

2009-02-08 07:45:00 | 私の雑感あれこれ
連続ドラマ「ありふれた奇跡」を楽しみにしている。
こんなドラマはこんな人たちが出てきて、という私の陳腐な想定をひっくり返してくれる。何となくの行為に人間性を浮き立たせる、人間観察眼が深くて、優しい。
篤姫のときもそうしたのだけれど、今回もドラマの公式ホームページをクリックしたりして、ドラマを、登場人物のあれこれを反芻したりしている。

主人公ではないのだけれど、戸田恵子演じる趣味の人形作りが玄人はだしの桂さんが気になる。
彼女体調が優れない。
娘加奈に抱きつくシーン。
したことはないけれど、そういう気分になっている自分を自覚するから。
何で山田さんにこんな心情わかるのだろう、そう思った。
そして「あっ、オトコの匂いがする」と、気づいてしまうのも母親。
山田さんって、50代の女性?・・・フフフ、そんなハズはない。

そして先回。
相変わらず体調が優れなくてベットに寝ている桂さんに、
お姑役の八千草薫さんが、一緒に飲みましょう、とお酒を持ってきて、エピソードを話す。

八千草おばあさんの気遣いの深さ。
オイオイ、今度は70代のおばあさんの心境が探知できるの?

連続ドラマは「ふぞろいの林檎」以来だそうです(これはリアルタイムではみていない)。
単発のドラマは書いてきたのだけれど、連続ドラマはあれ以来書いていない、と。
とくに、時代の流れにどうということも考えないけれど、
いつの時代にでも書ける、ということよりも、時代が変わって書けなくなる、そういうこともある作家がいるってのもいいのではないか、と、インタビューにある。
クリエィターを長らくやってこられたひとの感慨なのでしょう。

山田太一さんの眼、人間模様を抽出する技量を楽しませてもらっています。




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