子供の頃に、たくさん本を読んだ、という人がいますが、私は、そうではありません。
幼稚園の頃、ハシカに罹り、退屈しのぎに読んでいた、「ぶんぶく茶釜」や「シンデレラ」の絵柄は覚えていますが、後は、教科書の話をひとつふたつ覚えている程度です。
でも、小学生用の雑誌は講読していたのでしょうね。
その中でであった「幸福の王子」が好きでした。
ブログをはじめてからも、話題に取上げたことがあります。
昨日、ふと、好きじゃなくなりました。
今の気持ちは嫌い、です。
ずっとこの話が好きだった自分も、イヤになりました。
「アッハハ、キミという人は!」と私の中の神様が言うかも知れません。
でも、キライ、です。
こころのやさしい、貧しい人に命までもささげる王子様なのに、どうしてキライなの、と聞く人がいるかもしれません。
私の中の神様は、私がどうして、そんな心理状態になっているのか、察しがついています。
その王子様に、お母様がいたら、彼女は、始めはやさしく育った息子を喜ぶでしょう。
でも、自分のすべてを貧しい民に分け与えて、終いには命までも失ってしまう、となるとどうでしょう。
それでも、息子のやさしさを尊ばなくてはならないのでしょうか。
ということ。
話は飛びます。
「宇宙船地球号」という組織を作って活躍していらっしゃる医師の山本敏晴さんの本に、アフリカでの医療活動中に、自分たちは命を落としてはならない、自分たちに何かあると、活動そのものに影響するから。現地の人以上に、危険に陥らない活動範囲に徹しなくてはならない、と。
もう一つ、印象に残っていることも、付け加えます。
自分たちが、アフリカ貧困地域に入ると、そのことが格差を助長するしくみ、のことも書いてありました。(もう、この歳になってくると、あちこちで読んだ本が重なってくる現象を起こしてしまいます、失敬!)
先進国が医療施設を作ろうとすると、まず地域の長老とか、村長に声をかけます。そこで地元人材を集めてもらいます。給料を支払うわけです。
となると、集まる人は、先進国から、決まった給料をもらえる職、なのですから魅力的な話であり、結果として村長と縁のある人たちを優先となります。
考えてみてください。現金収入などなくて、自給自足生活に近かった人たちの中に、きちんと現金収入がある人たちがでる。⇒格差が生まれるのです。それも縁故採用で。
そんな形で看護士ができると推薦された、雇用した看護士さんたちを、あるとき簡単な問題を作ってテストすることにしたそうです。結果、惨憺たるものだったそうです。
その後テスト採用にすると一定のレベル確保に役立った、と。
因みに、山本医師は現地語を短期間にマスターし、現地語で治療に当ることを心がけておられる方です。だから、簡単なテストも現地語です。
彼の本から、途上国援助の現実の一つを教えられました。もちろん途上国も事情はさまざまだろうし、多様であることも忘れてはなりません。
金箔のすべて、命まで差し出すと、後に続かなくなる、から、
だから、良くない、のだけれど、
加えて、王子様は、貧民を助けるために、自分の母親を悲しませたんだものなー。
私だったら、母親として悲しい。
慈善に命をささげた、なんて評価しない。
その程度のこころの狭さ、の母親なのです。
幼稚園の頃、ハシカに罹り、退屈しのぎに読んでいた、「ぶんぶく茶釜」や「シンデレラ」の絵柄は覚えていますが、後は、教科書の話をひとつふたつ覚えている程度です。
でも、小学生用の雑誌は講読していたのでしょうね。
その中でであった「幸福の王子」が好きでした。
ブログをはじめてからも、話題に取上げたことがあります。
昨日、ふと、好きじゃなくなりました。
今の気持ちは嫌い、です。
ずっとこの話が好きだった自分も、イヤになりました。
「アッハハ、キミという人は!」と私の中の神様が言うかも知れません。
でも、キライ、です。
こころのやさしい、貧しい人に命までもささげる王子様なのに、どうしてキライなの、と聞く人がいるかもしれません。
私の中の神様は、私がどうして、そんな心理状態になっているのか、察しがついています。
その王子様に、お母様がいたら、彼女は、始めはやさしく育った息子を喜ぶでしょう。
でも、自分のすべてを貧しい民に分け与えて、終いには命までも失ってしまう、となるとどうでしょう。
それでも、息子のやさしさを尊ばなくてはならないのでしょうか。
ということ。
話は飛びます。
「宇宙船地球号」という組織を作って活躍していらっしゃる医師の山本敏晴さんの本に、アフリカでの医療活動中に、自分たちは命を落としてはならない、自分たちに何かあると、活動そのものに影響するから。現地の人以上に、危険に陥らない活動範囲に徹しなくてはならない、と。
もう一つ、印象に残っていることも、付け加えます。
自分たちが、アフリカ貧困地域に入ると、そのことが格差を助長するしくみ、のことも書いてありました。(もう、この歳になってくると、あちこちで読んだ本が重なってくる現象を起こしてしまいます、失敬!)
先進国が医療施設を作ろうとすると、まず地域の長老とか、村長に声をかけます。そこで地元人材を集めてもらいます。給料を支払うわけです。
となると、集まる人は、先進国から、決まった給料をもらえる職、なのですから魅力的な話であり、結果として村長と縁のある人たちを優先となります。
考えてみてください。現金収入などなくて、自給自足生活に近かった人たちの中に、きちんと現金収入がある人たちがでる。⇒格差が生まれるのです。それも縁故採用で。
そんな形で看護士ができると推薦された、雇用した看護士さんたちを、あるとき簡単な問題を作ってテストすることにしたそうです。結果、惨憺たるものだったそうです。
その後テスト採用にすると一定のレベル確保に役立った、と。
因みに、山本医師は現地語を短期間にマスターし、現地語で治療に当ることを心がけておられる方です。だから、簡単なテストも現地語です。
彼の本から、途上国援助の現実の一つを教えられました。もちろん途上国も事情はさまざまだろうし、多様であることも忘れてはなりません。
金箔のすべて、命まで差し出すと、後に続かなくなる、から、
だから、良くない、のだけれど、
加えて、王子様は、貧民を助けるために、自分の母親を悲しませたんだものなー。
私だったら、母親として悲しい。
慈善に命をささげた、なんて評価しない。
その程度のこころの狭さ、の母親なのです。