日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

「ローマ人の物語」文庫5巻 途中ですが・・・本日カダフィ死亡の記事

2011-10-18 20:44:47 | 
ポエニ戦争でカルタゴ軍を劣勢に追い込んだ、ローマの若き将軍スキピオの意見を受け入れようとしない元老院議員について

抜粋です。

 高齢者だから、頑固なのではない。並みの人ならば肉体の衰えが精神の動脈硬化現象につながるかもしれないが、優れた業績をあげた高齢者に現れる、頑固さはちがう。それは、優秀な業績をあげたことによって、彼らが成功者になったことによる。
年齢が頑固にするのではない。成功が、頑固にする。そして、成功者であるがゆえの頑固者は、状況が変革を必要とするようになっても、成功によって得た自信が、別の道を選ばせることを邪魔するのである。ゆえに抜本的な改革は、優れた才能はもちながらも、過去の成功には加担しなかった者によってしか成されない。しばしばそれが若い世代によって成し遂げられるのは、若いがゆえに、過去の成功に加担していなかったからである。

塩野さんの意見なのでしょうが、納得だなー。
栄枯盛衰といわれるゆえんでしょうね。

追加文

なんと、今朝の朝刊「リビアのカダフィー大佐が死亡」の記事!
今、私の読書は、紀元前200年頃、ローマ軍がカルタゴに進攻しているところ。
ハンニバルはイタリアで後退しながらも交戦中。スキピオがアフリカの地に上陸し、リビア南の民族の傭兵らと、現在のリビア、チュニジアあたりのカルタゴの地で戦の最中です。
現在はその2200年後です。そんな今もまさしく国家を転覆しようとの血が流されている。
なんと人々の理想とする世界への道のりは果てしないということか。



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さて、老後。

2011-10-18 15:43:16 | これから先のこと
我が家と同じ、現在二人暮らし生活の彼女は考え始めている、らしい。
施設も調べていると。
~入所時のお金(一時金)が高いところ、毎月支払いのお金の高いところ、イロイロあるらしいけれど(彼女は、それが適うのだろう)・・・
でも、価格の高いところが必ずしもいい、というわけではない、らしい。
昔の出身学校自慢したり、イロイロいやな人格に凝り固まった人たちもいて、住み心地は必ずしも良くない、とか・・・

ああ、人間って、ひとりでは淋しいくせに、複数になると厄介で、距離のとり方がいくつになっても微妙です。


私は、まだそこまで考えていない。
とりあえず、健康な60代を目指したい、といったところ。

もうひとりは、
「あー、老後のこと書いた本、こんなにいっぱい読んだ」と、1メートルほどの幅を作ってみせる。時間ができて、先生の癖で学習したのだろう(笑)。

施設を利用する日がいつか来るのだろうか。
男子の一人が、先年父親を見送ったという。
「おやじが『自分は結婚していたのか』と聞くんだよ、やになっちゃうよ。『息子が目の前にいるじゃないか』といっても、わかったかどうか」

遠い先の話だとおもうけれど、悲しい現実です。



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一泊二日のミニミニ修学旅行(笑) 下呂温泉 松月

2011-10-18 07:14:55 | 旅行・休養
そこかしこ贅沢なしつらえ、風情たっぷりの和風のリゾートホテル。
一本のお誘い電話を受けて、私にとっては44年ぶり「ご対面!」だった。
確かに60代になっているのだけれど、面影「ある、ある!」
私ら夫婦以外は、こんな旅をしばしば挙行しているらしく、ツーカーの仲らしい。

貸切露天風呂など、サービスを満喫しながら、喋る、喋る(アッハハ)。
定年退職になったばかりだから、退職金を使い切らなくっちゃ、とこの1年で3回も海外旅行に行って来た彼女。
県知事と地元経済界トップらとの海外視察旅行でのエピソードを語ってくれる彼女(こんなご時世、経営者は大変です)。
○○センターの館長職を勤めている彼女。
いろんな組織の世話役を、年金支給されているから、給料が少なくてもいい退職先生たちが担っているらしい。

そんな今の彼女たち。

新任のころ。
教壇に立ち、「あっ、何を喋ればいいのか。自分が喋らなくてはならないのだー」、とプレッシャー満杯の日を口にした。
話すのが得意じゃないのに、どうしようかと思った、とか。
国語で、二つの学年にまたがると、教材2種類で大変だよね、と、自分の少ない経験を言うと、
だから、家に帰ってからの教材研究が大変だったー、そんななかで、子供も育ててきたのよ、と。(彼女ならいい授業してきたのだろうな、と思うわたし)

ああ、やりぬいたのだー。ご苦労様。

で、今がある。

バチが当りそうな一言。
「私に、『ドンドン好きなことにお金を使って欲しい。キミが使うから、ボクが頑張って働こう、という気になる、そうじゃないと何のために働いているのか、頑張る気がでない』といわれるの」と。すごい幸せトークでしょ(笑)。…駅のホームで汽車を待つ姿しか浮かばなかった真面目な彼女、大学で知合った同級生と結婚したらしいけど、いい夫婦をやってきたのだな、と拍手です。
それを聞いた、もう一人
「いいなー、ワタシも使うから、ワタシの分も働いてって、言っといて」とか、
「○ちゃん、あんな細い男を選んで大丈夫かな、と心配していたのだけれど(まったく余計なお世話発言です。笑)、今は太って丁度よくなったねー」とキャンパス時代から面識があったようです。
こんな会話の連続で、爆笑に次ぐ爆笑。

アホな冗談も加わって、みんなで笑い転げた旅でした。

飛騨路で柿を買って来ました。渋柿、干し柿用です。
もう一人の彼女も。
「干し柿の皮を剥くのは、バァチャンのしごとだよ!」と男子(笑)から声がかかって、
「しっかり、バァチャンだからねー」と。

秋の旅は、45年後の修学旅行のようでした。
…私たちの県では、高校の普通科は修学旅行はなかったのです。


追記。

「私、ガンバレばものごとどうにかなる、と思って、子供たちにもそういって育ててきたの(やはり、おとなしいけど意志の強い頑張り屋だったんだ!)。でも、がんばってもどうにもならないことがあるって、知ったわ」と、彼女の綺麗な目に涙が滲む。
白血病で27歳の息子を亡くしたと。
 もう一人も、出発前日に息子の13回忌の法事を済ませた、とさらっと口にする。脳腫瘍だったと。思いがけぬ話に驚きの連続。
それぞれに与えられた人生。泣き暮れた日をしまいこんで、今を生きている。
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