日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

在留ビザの審査基準の変更を検討している、との報道

2013-07-11 16:05:44 | 社会問題
先日の日経新聞1面に、IT関連や専門職の外国人の労働ビザについて、配偶者の労働も認める、とか、両親やお手伝いさんも同行を認める、との記事。
外国人頭脳労働者に日本で働いて欲しい、能力のある人に日本の活力として働いて欲しい、という意図なのでしょう。
思ったことがいくつか。

●アメリカがコレまで取り入れてきた方針を、ウチの国でも取り入れないと、国際競争で遅れを取ることになりかねない。負けじとアジアの頭脳を呼び込みたい、という思惑。

●有能な頭脳の持ち主であれば、厚遇を用意しなくてはならない(かつて明治政府は、西洋人学者らを高給で迎え入れている)。それが、両親やお手伝いさんまで者呼び寄せOKということになるのだろう。果たして、日本でひとりの世帯主が、両親を養い(当然妻と子も)、お手伝いさんまで、となるとどれほどの収入を得られる職になるのだろうか。庶民には想像できない。
途上国では、成功すれば、それぐらいは容易いのかも知れないけれど、物価、人件費の高い私たちの国では、該当する層が現実問題としてあるのだろうか。

●そして、私たちの国も、有能な労働力と単純労働者との格差の拡大を受け入れようという流れなのだろうか。


●以前(20年も前か)、テニス仲間(彼女は薬剤師で、彼女の夫は国立大学教授)の話。
「○さん(ワタシ)、テレビドラマでは大学教授のお宅って、立派でしょ。でも、実際はあんなテレビとは全然違うのよ。ちっとも豪華じゃないわよ」と。
そう、とても両親を呼び寄せる部屋もないし、お手伝いさんどころではありません。
40年ほど前の大学教授が言っていました。
「僕らが学生の頃は、教授の家にはお手伝いさんがいた(今は、とてもそんな生活は無理)」とか。

●まさか、渡来外国人だけを厚遇というわけには行かないでしょう。同一賃金同一ジョブ。となると、もっと格差拡大もやむなし、へ舵を切ろうとしているということか。

●はたまた、絵空事のモデルを提案してみただけなのでしょうか。
コメント
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