日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

司馬遼太郎著「峠」を読んでいます。

2015-09-29 07:33:28 | 
越後、長岡藩士河井継之助の話。
であってよかった~と、ワクワクしながら、上・中・下3冊のうちの上を読みえたところ。
時代は幕末。歩いて歩いて。雪の中、越後から江戸へ出て入塾、横浜の外国人商館にも出入りし、備中におられる山田方谷の教えを仰ぎたいと東海道を歩きます。各所の宿場に泊り、大垣を通り、津に出て、京を知り、ようやく備中の山間へ。

司馬さんの筆は、読者を江戸末期に連れて行ってくれます。

横浜沖にはロシアの戦艦が来ている。(すでにアメリカとの通商条約は締結済の時代)
このままでは、日本は押し寄せる海外勢に太刀打ちできず、今の体制は維持できない。
尊王攘夷派が徳川体制を打ち崩すと、今までの幕藩体制は瓦解する。
継之助はいずれにしても大変な時代という認識もっている。
地球目線で思考してどういう指針をとるべきかと考えて行動する傑物。そういう人たちが存在して、今の私たちの国がこんにちまで続いているのだと、誇りに思ったりする。
※継之助は「世界」というとき「地球」と言っていたそうである。

この歴史小説は1966年から68年まで新聞に連載されていたものだそうです。
その時は私は高校生。きっと興味持たなかっただろうな、と確信です。
今、もう60代ですが、出会えてよかった本だと、言えます。
きっと、もっとたくさんあるのでしょうね。そんな本が。
人間本を読める力が備わっていることの、なんと素敵なことか!



今日から「中」読み始めなんですが、良い天気。
庭仕事も待っていて、、、。
コメント (2)
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