日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

一灯を灯し続けて

2009-07-28 07:21:42 | 私の雑感あれこれ
なーんて、風情を込めたタイトル(笑)。

今年一月の夫の母のお葬式の時にお寺さんから頂いた箱入りのお土産(?)を、喪主氏から、一箱貰い、帰宅して、開けてみたら、中味は、お饅頭ではなく、想定外の和ロウソクだったのです。
考えてみれば、これもあり、なことでしょう。
しかしながら、現実的には、仏壇も神棚も無く、ロウソクといったら、花火かクリスマス、という程度の我が家には不釣り合い。
で、ふと、思いついたのは。
毎朝の神社までのウォーキング。
縁あれば目に留まるものです。
ロウソク台あるじゃないですか。
で、それから毎日1本ずつ、灯を灯し続けてきました。
土日はなし、雨の日もなし。
だから、一箱分のロウソクは結構長持ちして、
今日で最後。
箱が空になりました。

自分で点けたり、お隣のロウソクの火をもらったり。
ほおずき色の赤い火は、大げさに云えば、太古からのつながりを思う一瞬でもあります。
お寺さんからもらったロウソクを神社に、節操も無いとも、いえなくは無いのですが、
ま、こうすることで、ロウソクの本数分を手を合わせたわけですから、いいかな、と思っています。
日本って、一つ家に神棚と仏壇があるんですものね(我が家にはどれも無いけれど、育った家はそうでした)。

チリも積もれば山となる、という諺があります。
山にはならず、灯は尽きて、毎日それでオシマイ、になるのだけれど、
こうして冬から夏に向かう今日まで、灯しつづけた、ささやかな行為も、これで良し、そんな気分です。

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