日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

親・子

2012-11-22 20:57:09 | 家族
ドラマ「相棒」のシーズン11を楽しみに見ている。
杉下の相棒はエネルギッシユな若手刑事に変わった。
刑事の父親(石坂浩二)は同業の高級役職者という設定。
杉下の行きつけの店「花の里」で、ウチの息子は犯人を取り違えるヘマをやらかして、と恐縮しながら、「どうして、あんな、出来の悪い息子がみなさんに取り上げてもらえるのか」とつぶやく。
杉下は「それは、人間としての基本がしっかり出来ているからだと思いますよ」と返答。
石坂お父さんのココロには「喜」のドーパミン(?)がしみわたる思い(笑)。この台詞はこどもを育てた親にとってはご褒美でしょうね。

この夏の同窓会の話はブログでも書いた。
そのときのやり取りで、なんども頭をよぎる場面がある。
話相手の彼は某公立ガンセンターの院長をしている。
彼の息子が今年から(昨今は就職難の)国家資格の社会人になり、ウチの家業と同じということを知って、近況報告がてら話かけてきたのです。
「反対にウチの息子が医者になっています」とお互いの奇縁を話題にもした。
「医学部に入って、初めての採血でなかなか上手く出来ずに、貧血を起こしていた息子ですが、今では糖尿病患者の足の切断もしているらしいです」と親ながらその変貌振りに驚いていることを告げると、外科医の彼は、にこやかな表情のまま「そう~。むしろそんな(繊細な)タイプの人が医者になるのがいいのですよ」と返してくれた。
病院のトップになっているタイプだから、「お上手」なのかも知れないけれど、今日の石坂お父さんの気持ち、です。
そして、息子の選択分野を聞き、これからの選択としてやって面白い分野ですね、と返してくれたことを、なんどもなんども思い返している。

親というと語弊がありそうで(笑)、正確には父も息子も、それぞれにがんばっている(「ピンチがチャンス」。でも日々努力していないと「チャンスの神様には後ろ髪が無い」ということわざを行くタイプの父親と、父親似の息子です)。

思い通りにならなくても、お互いの助けの及ばないところの話です。
石坂お父さんが、息子が気になるように、離れていても、顔を出す幕はぜんぜん無いのだけれど、「『良くあれ』と願う親業」というのはいつまでも、です。

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