日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

聞いた話。

2019-11-21 09:30:35 | 私の雑感あれこれ
先日、防災センターを訪問した時のメンバーから聞いた話です。
こんなのをブログに書くのは、「私、放送局?」とためらう一瞬もあるけれど、今日は居直って、私、放送局です。

30分超えの伊勢湾台風の被災記録映像をまじまじと見ながら(全体の死亡者数は阪神淡路の地震の犠牲者と同規模です)、の話。

彼女の10歳年上のお兄さんは、その当時警察官だったそうです。まだ若手の。
なので、被災地域が持ち場だったこともあり、連日水害で死亡した遺体の運搬に明け暮れるという日々が続いたとのこと。
水死体って、水を含んで、、、と、若い警察官にはつらい経験だったことでしょう。
・・・誰かがしないといけない仕事です。彼女の話では学校の運動場におびただしい遺体が並べられ、校庭で荼毘にふされたとか。

加えて、安保闘争(60年安保でしょうか)の機動隊の役割も経験することになった、と。


彼女曰く、「兄は間もなく警察官をやめたんだけれど、その二つが『警察官をやめたい』理由だったんだ」とのこと。

想像すると、スゴイ経験をなさったのだと思います。

同じ世代の学生のデモ隊と衝突せざるを得ない機動隊の若きメンバーも思いは複雑なところがあるでしょうね。

こう書きながら、今現在の香港で起きている闘争のことを思います。

取り締まる側も、香港市民だったりするのですから、仕事とはいえ、複雑な思いを抱えている人がいらっしゃるのじゃないかと。


もう半世紀前もの話ですが、知らないよりも、聞いておきたい話だったものですから、私、送局になりました。苦笑




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