日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

ああ、ついていけない!

2010-07-05 12:36:49 | 私の雑感あれこれ
日曜日の夜は、体育館でいつものショートテニス。
コートは1面しか確保できず、隣のコートではバスケットの練習。
ふと気がつくと、隣のコートの壁際に、バスケットの練習人数分に対応するほどの、女性陣が控えている。
えっ、みんな彼女が応援に?
と思ったのは一瞬。
…ではなくて、お母さんたちでした。
そう思ってみると、コートの中は、中学生ぐらいでしょうか。
夜間に他の家族もいることだろうに、こんなにもして、送迎しているのだ!
と、感心して見ていました。
お母さんたちも、いつもの顔なじみ同志なのでしょう。それなりに和気あいあいの雰囲気。で、驚いたのは、終りのチャイムが鳴る少し前。
こっちも、コート片付けを、と思ってみると、視界には…
お母さんたちが、セカセカとモップ掛けをしていらっしゃる姿。
コートの中を走り回っていた中学生たちは、汗をふきながら、ブラブラしています。
そう、コートの中は、選手交代。
急ぎ足でモップを押して、行ったり来たりと精を出しているスカート姿のお母さん。
その姿は、自分たちの出番!と、いきいきとすら感じられるのだけれど、
ワタシ、できない!
そう思ってしまった。
よかった、子育てが今の時代じゃなくて。
今までコートを使っていた若い男の子たちは、悪びれることもなく、コート掃除をしている
母親の姿を目にしても、なにも、不自然に思わない。
コーチと思われる大人の男性も何も言わない。
こんなの変!
そう思って、眺めたのは、ワタシだけだとしたら、
ワタシは、時代にそぐわなくなってきているのだろうなー、そう感じたひと時でした。
良かった!今の時代じゃなくて。
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「お弁当」というタイトルで書くとしたら

2010-07-04 16:30:32 | 私の雑感あれこれ
向田邦子の「無名仮名人名簿」というエッセイを読み始めた。
初端(しょっぱな)が、「お弁当」の思い出昔話。
で、自分の場合、なにが思い起こせるか、と。

新一年生だけが建築途中の校舎の出来上がったばかりの棟で、1学期からの授業が始まった。鉄筋コンクリートの3階建ての1棟だけが、工事現場に建ち上がっている、そんな光景だ。
職員室も音楽室も体育館もない。
グランドも原っぱの真ん中が禿げたように赤土になっていて、バレーボールのコート2面ほどはあったでしょうか。
ましてや給食設備もありません。
各階4教室で、12室。1学年7クラスで、余りの部屋を、仮の職員室にしたり、音楽室として始まった新学期でした。
で、もちろん給食もなくて、お弁当持参。小学校時代は給食だったこともあって、俄かにお弁当作りも大変、という配慮か、毎朝パンの注文をとって、お昼時にはパン屋さんが配達してくれていた。

向田さんのエッセイを読みながら、自分の記憶に残っているシーンを思い浮かべる。
浮かんだのは、高島クンの卵焼き。
お母さんが作られたお弁当なのでしょうが、その中の卵焼きの巻き方が見事なのです。
何切れかが入っているのだけれど、横から見ると、厚さ2ミリほどのキレイな渦巻き。
焦げ目もなく、黄色一色。
高島クンは、色白で、顔のどこかに黒子があった。
笑うと八重歯がみえて、成績優等生の真面目クンらしいやさしい笑い方をした。
その中学校は、5つほどの小学校の学区の生徒が集まってきていて、私の卒業した小学校が一番人数も多く、田舎ではあってもそれなりの繁華街もある町。
比して、高島クンの小学校はどちらかという、より田舎っぽかったのだけれど、かれの様子は、どこか都会のぼっちゃん風で、少年雑誌の表紙にあるような、そんな風貌だった。
すっかり忘れていたけれど、お弁当の光景、を思って振り返って、出てきたシーンは、自分のお弁当のことではなくて、隣の席の高島クンの卵焼き、だった、というそれだけの話。

今も週に何度か私はお弁当をつくる。勿論卵焼きもするけれど、「ああ、ビタミン、おー、野菜」という思いがあるものだから、卵だけのプレーンな、高島風卵焼きは作らない。
ちょっと挑戦したくて、卵焼き専用器を買ったこともあるけれど、台所の奥に片付いていて、平生はフライパンで、手早く野菜を混ぜての卵焼きばかりです。

高島クンのお母さん、お料理得意だったのだろうか。
中学生のお母さんだから30代だったでしょうに。
勉強に行く息子のために、という思いがこめられていたのだろう、今思い返しても、そう思います。

その中学校は、順次校舎が整っていき、卒業する時点で体育館が出来上がって、ようやく完成。ピカピカの体育館の初使用は、私たちの卒業式でした。
それまでの体育?
屋上でバレーボールのパスの練習をしたり、雨の日は、廊下でトレーニングもしていましたねー。
いまだったたら、苦情がでるでしょうねー。
卒業式があったのは昭和40年3月。
そんな時代でした。
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「もし高校野球部の女子マネージーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

2010-07-04 09:07:42 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
もし高校野球部の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海著)を読了。
今、本屋さんの店頭で平積みになっている本らしい(本はネット購入になって、殆ど本屋さんに行かなくなった)。
で、これは、さらに進化して、先ごろ購入したiPADで読見始め、iPODで読了した(両方とも購入、これが働いていることの恩恵だと思っています)。
ワタシが率先してIT機器を使いこなしているわけではないのですが(汗)、家人のおかげ手、世の中の進歩を享受しています。
指先で液晶画面に触れてページを捲るという仕組みで、本の厚さ、というものを実感できず、どこまで読み進んだものか不明、と思っていたら、今朝、進行具合の表示も出るという仕組みを発見。
ま、便利なものです。
表紙はコミケ版のような軽いイメージ。登場するのも高校生。で、語られるのはドラッカーのマネジメントのセオリー。
高校生たちをチェスの駒のように配置して、判りやすいし。
真面目に立ち向かいたいのだけれど、でもどうしようもないよね、と自分に回答しそうになっている人に、元気を与えてくれる、リポビタン(古い?)のような本です。
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ふっ、やっぱり・・・、潜んでいたおばさん根性

2010-07-02 21:04:19 | 私の雑感あれこれ
今年の春に街の中心部にオープンした、工作機械会社の名を冠した美術館にいってきた。
展示されていたのは、会社オーナー所有のフランス19世紀の絵画とアールヌーボーの家具調度品。
友人との待ち合わせ時間に少し早かったので、併設されている会社の工作機械の展示・広報しているギャラリーを覗いた。
オープン間もないこともあって、アンケート用紙に記載した後、係員が丁寧に説明をしてくださった。
係員、若くて美人。勿論スーツ姿だし、なにも派手ではないのに、話は打てば響くように帰ってくるし、地味な製品をよどみなく説明してくださる。
控えめな話口だけれど、迎合的でなくて、聞いていて気持ちがいい。
工作機械分野で世界シェアトップだった、とか、輸出が8割を超えているから、円高が痛いのです、とか。
日本の得意分野の製品を中国に輸出すると…、の実態。
炭素繊維を使ったイタリア製スポーツカーの話まで広がって。
会社の得意な分野の話、その勢いを聞いて、「じゃー株を買おうかしら」と、振ったら、「オーナーの考えで、残念ながら上場はしていないのですよ」とも。

待ち合わせ時間も近づいて、ギャラリーを去るとき、
ワタシ、変なこと言っちゃった。

「ワタシは、今、時間で、このギャラリーを出ますが、一言言わせてね」と、前置きして
「あなたは、本当に、お綺麗ですね。話も良かったけれど、あなたと顔を合わせると、『まあ、綺麗な人だなー』って、つい見とれて、眺めてしまって」と。

彼女、謙遜して、照れていました。
多分、ぶしつけに、こんなこという人いないでしょうねー。
だって、ワタシも今まで言ったこともない。
でも、つい口から出てしまった。
ああ、なんと、厚かましいおばさん!→ワタシ

で、白状します。
もっと、超おばさんに成り下がりました。
待ち合わせしていた友人のひとり。
彼女にはT大学の大学院博士課程修了という独身の息子がいて、地元に本社のある世界的企業の研究職として勤務しています。
「話しぶりが聡明で、すごい美人の女性がいたから、あなたもあちらのギャラリー覗いてみたら」って。
つくづく「アラ、まー、おせっかい、おばさん」そのもの。
人目ぼれ(?)の類ですが、本当に、素敵な人だったことは事実です。
彼女は、息子から
「ボクのことに興味を持たないで」と釘を刺されているのも知ってのことなので、こんな情報、米粒ほども役に立たないのですけどね。
アハハ、くだらない話でした。
お粗末。
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