日々是好日・スローライフ(寅さんの柴又から発信)

・日常・創る・彩る・考え・綴る
・フジノ会・探検団・かめの会(俳句)
・家庭菜園 ・ めばえ・成長・収獲

一杯飲み屋

2019年01月15日 | 文学  コラム・エッセイ

 

 

「カウンターのある酒場」

 

 

先ずはこの「人生みな兄弟」 CMを
視聴ください。

 

『酒場に行くなら超一流の酒場に行きたまえ。一流というのは

”いわゆる銀座の酒場”ではない。

カウンターの無い酒場は失格だ!』

サントリーオールドの広告コピー、作家・山口瞳氏の言葉である。

 

  
サントリ―コピノ山口瞳氏                       

 

 

私の行く「都」は、高級などとは程遠い酒場ですが、カウンターがあるから、

作家・山口瞳さんの目に適うことでしょう。

庶民がこよなく愛しとても繁盛しているので、先ずは合格としておこう。

酒なら何でもあります。

地酒、焼酎、ビール、ウイスキー、無い酒はない。

客が選ぶのに目移りして定まらない。

お店を開けるのは、午前10時開店、夜は8時でとても早い。

ママさんは遠州の出身で愛嬌がよくいつも「イラッシャイ」と

愛層良く迎い入れてくれる。

マスターもやはり静岡で人情家で、まめに働く商売熱心なご夫婦である。

 

    
帰りの電車のなか、1
杯やろうかなぁ・・……頭をよぎる 


勤めの帰りや、山行帰りに立ち寄った。

JR小岩駅前だったので好都合、帰りにチョイト…と言うお店でした。

入口を入ると中は満員、奥へ奥へと徐々に詰めていく。

「何時もの下さい!」と言いながら、ワンコインを差し出すと、

「ハイよ…、チョット待って」と忙しい手でママさんがお酒を注いでくれる。

チーズ下さいと言えば、品物と酒代の合算でおつりが戻ってくる。

 
ママさんのハイどうぞ…


 

実に長のどかなカウンター上のやり取りです。 

ラフなスタイルの勤め帰りのサラリーマン、ニッカズボンの大工さん、

耳に鉛筆をはさんだ板金やなど多彩な人が出入りする。                  


一杯飲むと隣人は、みな友達となる。

仕事、政治、世の中の景気と話題は尽きない。

先般万馬券を取ったと言うおじさんがいてかなり盛り上がった。


「酒は友を呼ぶ」と言われるが「人類は、みな兄弟」になる酒場だ。

 



この酒場は、人の出入りが激しく騒々しい。でもその分、値段で勝負。

500円出すとビールにツマミが付いて、つり銭がもらえる。

何といっても仕事の手際よさです。「いつもの」といえば即座にグラスに

注がれる。そしてグ~イと喉に流しこむ。

入り口の開き戸は、いつもオープン出で入り自由。

庶民のうってつけの「早い、安い、入りやすい、そして愛嬌がいい」

このお店、おじさんたちが朝な夕な毎日出入りし、

こよなく愛する酒場は、『酒屋さんの店頭、立ち飲み酒場』でした

1~2杯飲み所要時間は15分、ママさんに別れを告げ店を後にする。

忘れてならないのは、カウンターの隅に募金箱がある。

ワンちゃんの募金箱で、

首に「恵まれない人にご寄付お願いします」…と、添え書きが一言。

小銭を箱に入れて、店を後にする。



                                   END               

                                 1997、10、1  記

      サラリーマン川柳

                   ・二日酔い帰る時には絶好調

                     発泡酒これが我が家の救世主

 

 

※コメント欄オープン。
コメント (15)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする