◎ 小説 「業平・なりひら」・サブノート
読み始めたはよいが、奈良・平安時代の宮中の雅な生活。
建物にも特殊語彙や言葉使い、会話にも難しい言葉が使用されている。
此れでは内容を理解するのは至難の業、平家物語はほんのさわりだけ勉強した。
したがって、『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。
伊勢物語に至っては、
昔、男ありけり。女の、え得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、辛うじて
盗み出でて、いと暗きに来けり。……全くチンプンカンプン。
これでは如何と調べて書き出しメモした。
語彙を≪業平・サブノート≫
にしてみました。
作家・高樹のぶ子とは
高樹氏は、1946年山口県生まれ。84年「光抱く友よ」で芥川賞を受賞しました。
成熟した男女の性愛をテーマにした物語や自伝的小説、文化的なミステリーなど幅広く執筆し、
感情の機微を精巧に描く作品が高く評価されています。
今年、文化功労者に選ばれました。
小説・伊勢物語 「業平・なりひら」ーー メモから
1、【初冠】・・ういこうかぶり
日本古代に起った男子の成人儀礼で,元服の中心をなす儀式。官職位階によって区別された冠を初めてつける礼。武家社会では冠の代りに烏帽子 (えぼし) を用いた。
2、【路銀】ろぎん
類語。旅に必要な金銭。旅費。
3、【千切】ちぎり
千切とは?歴史民俗用語。
読み方:チギリ(chigiri)(1)木や石などをつなぎあわせるときに用いるもの。
(2)機織具の一部分名。
4、短 歌
◎ 春日野の若紫のすり着
しのぶのみだれかぎり知らざる
分かり易く
世の中は 空しきものと 知る時し いよよますます 悲しかりけり
(よのなかは むなしきものと しるときし いよよますます かなしかりけり)
という歌で教科書にも掲載される有名なうただそうです。
現代語に訳せば
現世を実に空しいものだと悟った今だからこそなのか いよいよまことにつらく悲しみが込み上げてくることだ 。となります。
「余能奈可波」は「世の中」で別の言葉にすると≪浮き世 俗世間 娑婆(しゃば) 現世 生きて暮らしていく場≫と表すことができます。
5、【忍摺り・信夫摺り】しのぶ-ずり
「摺(す)り衣(ごろも)」の一種。石の上に布を置き、「忍草(しのぶぐさ)」の葉・茎を摺(す)りつけて乱れた模様を出したものという。
一説に、陸奥(むつ)の国の信夫(しのぶ)郡(=今の福島市一帯)に産する織物の模様ともいう。
「忍(しのぶ)」「忍綟摺(しのぶもぢず)り」とも。
6、【三日夜餅】 みかよのもちい
婚嫁(こんか)の際に行われた儀式の一つ。平安時代、貴族社会において主流を占めたいわゆる婿取り婚の婚儀では、結婚の開始から、毎夜男は女のもとへ通うのであるが、普通三日目の夜に餅(もち)を婿に供することが行われた。本来これは露顕(ところあらわし)の儀と一体のもので、その本質は、自家の女性の寝所に忍んで通う男を、その現場でとらえ、自家の火で調理した餅を食べさせることで同族化してしまうという婿捕(むことら)えの呪術(じゅじゅつ)の儀式化といえる。
衾(ふすま)=掛け布団…この時代には
正方形と直垂(ひたたれ)型のふたつの形が
ありました。
7、【妻戸】つま-ど
寝殿造りで、建物の四隅(よすみ)に設けた外側に開く両開きの板戸。
掛け金でとめる仕組みになっている。
一般に両開きの板戸。◆端(つま)に設けた戸の意。
本蔵妻戸奈瀬
18回までですが、多くの語彙・言葉に出会いました。
あまり多いと億劫になります、割愛しました。
また次の機会に、譲ります。
『 出典。
ウイキペディア・フリー百科事典から』
OPENしています。
チョイと長い文章です。
古典に興味の方は、是非お読みください。