四っ保の大蛇(伝説)
むかし、むかしのこと
寄っ保に住む一人の男が、四っ保沢へ草刈りに出かけたんだ
この日は、5月5日で端午の節句の日でした
男が草を刈っているうちに
まちがって大きな木の根っこに
草刈鎌をつきさしてしまいました
すると、草むらから大きな大きな大きな大蛇がヌッつと頭をもたげて
男をにらめつけた
木の根っこかと思ったのは、大蛇の胴だったんだ
さあたいへん、男は逃げるんだが大蛇はどこまでも追いかけてくる
ヤットのことで家に逃げ込んだ
戸をしめ切って、すきまから覗いてみると
大蛇は、庭に立てておいた節句ののぼりに巻き付いて
柱を引き倒している
一本倒してやまた一本
四っ保の里ののぼりをみんな倒してしまい
地響きをしながら山へ帰って行ったんだ
坂上から四っ保の里を見る
あくる年、五月の節句ののぼりを立てると
去年の大蛇がやってきて、
また柱をみんな倒してしまう
それから四っ保の里では
節句でも、のぼりを立てなくなったんだと
(おわり)
四っ保の耕地
ここ、四っ保は、私が育った隣です。
学校の行きかえり、遊び友達にこの地区の方が居た。
本箱の片隅にあった冊子を、思い出に更けながら読み返している。
そういえば、節句ののぼりを見たことがなかった・・・・・!?
著者の竹内弥太郎氏は、小学校の先生でした。
現在は俳句の選者として活躍されています。
大変お世話になった恩師です。
(コメ欄は閉めています)