私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

チェ 28歳の革命

2009-01-17 18:52:38 | 映画鑑賞
見終わった後、乾いた銃声が耳に残るこの映画は「続編も見ないと」と思わせる力のある映画ではあった。
ただ、映画のモーターサイクル・ダイアリーズを見てはいてもチェ・ゲバラがどんな思いで医師から革命家へとなっていったのかはやはりちょと分かりにくいかも知れない。
これは革命家という、いまでは考えられない肩書きを持っているチェ・ゲバラの特異性でもあると思う。
IT革命などという言葉は使っても、日常生活で革命について語ることなどない今の生活からは当然のことだともいえるだろう。

今は自分で変わろうとしなくとも、周囲の環境がものすごい勢いで変わっていっていると思う。自分の中で革命を考えずとも、周りの物質がどんどん変わっていくのだ。周りが起こす革命についていくのが精一杯で、自分自身の頭で革命について考える機会を奪っているとも言えるだろう。革命に対してすべて受身の状態にいる私たちから見たら、自ら革命を起こそうとするチェ・ゲバラの行動は、その行動の意味は上手く説明できずとも何か熱いものを感じさせるものがあるのかも知れず。

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自らお金も出しているベニチオ・デル・トロが熱演。
しかし皆髭を生やしているせいか、皆同じような風貌に見える場面も多し。

革命戦争回顧録 (中公文庫)
チェ・ゲバラ
中央公論新社

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ワールド・オブ・ライズ

2009-01-17 18:40:42 | 映画鑑賞
「これはフィクションです」というテロップが映画の最初に流れるが、多分見終わった後にそれを信じる人は少ないと思う。
そっくり同じ出来事がなくとも、あったであろう出来事、細部の情報は違えども、大枠はそんな感じという出来事があるであろうと皆想像するだろう。
しかしどこまでどんな感じで行われているかは、素人にはさっぱり不明だ。画面で見る拷問場面や銃撃戦もさることながら、「どこまで誰がどんな責任感を思って何をやっているのか?」ということを考えると非常に怖い。

衛星から、砂漠の中の小さい家の状況や、車の状況等など・・・あそこまで詳細に状況が分かるものなのかが、一番不思議な場面だった。

***
ディカプリオに対しては、どうしても昔のイメージを引きずってしまうのだが、(彼のせいではないのだが、彼に対してはどうしても時が止まったかのような感情を持ってしまう)今回も身体を張った演技が続く。
対するラッセル・クロウがたぽたぽしたおなかで次々と嘘をつくので、非常にイライラするが、そうした感情を持つことを作り手は狙っているのだろう。
映画の中で見る沢山の嘘。嘘=戦略というのだろうが、そんな考え方は素人にはただの詭弁に思える。それもイライラした原因の一つだろう。





オリジナル・サウンドトラック『ワールド・オブ・ライズ』
サントラ
Geneon =music=

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