私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

誰も守ってくれない

2009-01-25 10:00:00 | 映画鑑賞
18歳の兄が人を殺めたことであっと言う間に環境が一変する中学生の少女。
加害者家族の保護という言葉と一緒にやってくるその崩壊の様、あまりの速さに目が点になる。

そしてどこまでも追いかけてくるマスコミ。「お前らも償え。」という言葉。
保護する刑事と保護される少女が行き着いた海辺のペンション。

だれかが何か言葉を発するたびに胸が詰まる。涙を流しても何も解決しないと分かっていても、泣かずにはいられない言葉の数々。

誰も守ってくれないなら、君が誰かを守るしかない。。。。
15歳の少女にそんな言葉を言わねばならない刑事も辛いだろうし、15歳で誰かを守る覚悟をしなければならない少女も辛いだろう。

志田未来ちゃんのほっぺたの丸さが可愛らしければ可愛らしいほど、その背負っていかなければならない重さを思い辛い気持ちになる。
刑事役の佐藤浩市が熱演だった。熱演などと簡単に言ってはいけないのかもしれないが、他に言葉も思いつかず。

「背筋が凍る!!」この言葉でホッとさせられるとは思わなかった。
この決め台詞がなかったら、もっと辛い映画鑑賞になっていたことだろう。