私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

確定拠出年金のポータビリティ

2009-09-16 21:16:58 | 日の目を見ない会社員のブログ
長い間終身雇用だった日本にとって、退職金は一生のうち一度だけのものだった時代が長かった。
そのため、40年近く働いて最後に貰う退職金への課税はとても手厚い優遇がされていた。給与などへの課税よりも退職所得控除という名目で控除枠がかなり潤沢に用意されていたのだ。(勿論今もこの制度は生きている)

しかし、転職ばやりになるとそうも行っていられない。
転職先に退職金はあるものの、転職を想定していないから短い年数では金額も低いままだし、お世辞にも高額とはいえない退職金にかかる課税も、年数が短ければ退職所得控除枠はやっぱり低額。


理由はその一つだけではないが、そんな背景があって出来上がった制度が確定拠出年金制度だ。
すごく簡単に言ってしまうと、退職金を持ち運びできることが一番のメリットだ。
数年勤めた会社での確定拠出年金を次の会社の確定拠出年金制度に移す。また転職すれば又移す。自分の手元にくるのは60歳を過ぎてからだ。

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確定拠出年金で小金をためていた同僚のTさん。
「確定拠出年金のお金はばっちり運用したい」とこの時期であるにも関わらず、グローバルな投資信託を運用商品を選び、かなりな運用成績を収めていたようだ。
「なんだか分らないから定期預金」という大部分の人とは大違いである。

近々転職を考えているらしい彼は「確定拠出年金のポータビリティ」という言葉を信じ、実際にポータビリティはどうなるのか私に質問してきた。

「退職したら、転職先の企業年金にお金を移すか、転職先に企業年金がなかったら個人型にするか、拠出はせずに指図者になる道もあり。商品はその先の運用管理機関が提示する商品の中から選ぶこと。」とパンフレット通りの説明をすると、急にそれじゃポータビリティじゃないと怒り出した。

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Tさんは運用商品ごと持ち運びが出来、自分が選んだいい商品はどこに行っても運用出来るということがポータビリティだと思っていたのだ。
しかし、制度が謳っているポータビリティは単なるお金の持ち運び。

「昔なら都度都度貰った退職金にその都度税金がかかっていたが、この制度は違いますよ!!税金がかかるのは60歳を過ぎて実際にお金を手にした時だけです。」というお金の持ち運びそのものだけのポータビリティだったのだ。

「お金の持ち運びなんて当たり前だ!」というTさんの怒りは収まらない。

(次回 パート2へ続く)



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