「自分が雑誌作りに関わり続けること」というイ・パンジャ会長の条件を守るために、子宮筋腫の手術を延ばし延ばしして仕事を続けるキジャ。
「まだ若いから大丈夫です」と無理をするソジョンに「女は男の人よりも身体に与えるストレスが大きいから」と気遣う言葉をかけるのは、ソジョンの言うとおり(そしてイ・パンジャ会長の言うとおり)「女性は自分の結婚を考える時に体のことを考える」ということを身にしみて感じているからだろう。
ウジンに別れは告げつつも、彼女の母をコンセプトにした鞄のデザインを続けるキジャ。
(一番未熟者だったはずのソジョンの的確なアドバイスで、イメージを膨らませてデザインを続けるキジャ。最後に相応しいまとめ方?)
手術をしなければ痛みは消えずということで、結局ウジン以外は皆キジャの病気のことを知ってしまうのだ。
彼女のことを献身的に気遣うカメラマンミンジュンからの連絡で彼女の体調不良を知るウジン。
友人ミンジュンの献身的な看病、いつの間にか立派に成長した編集者ソジョン、そして駆けつけたウジンの優しさもあり、手術を受ける決心をするキジャ。
手術をすれば大丈夫という筋腫であっても、仕事のことや子どものこと、勿論これからのことは誰でも考えるものだ。
勿論そこに優しいウジンのプロポーズがあれば断る理由なし。
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当初、ソジョンとキジャとの間で揺れるウジンとか、キジャとカメラマンミンジョンとの禁断の愛なんて色々考えながら見ていたのだが、ソジョンがキジャとウジンとの間に大きく嫉妬することもなく、案外あっさり終わってしまったので驚く。まぁいつの間にか経験を積み、ソジョンが立派な編集者になってしまったのも、終わりよければ全てよしか。。。
ソジョンとミンジュンとの友情も美しいまま終わり。
もっと大それたことが起こるのかと思っていたからいけなかったのか、どこに集中してドラマを楽しめばよかったのか最初に戸惑ったせいか、最後までなんとなく乗り切れないまま16話終了。
「医師を辞めてレストランシェフになる」というウジンのキャラクター設定は良かったと思うのだが、揺れる心が伝わってくるエピソードの積み重ねがなかなか心に響いてこず、かなり不完全燃焼のままドラマ終了。
しかしそんな中でもキム・ヘスの女優魂は非常に伝わってきた。