事件の解明のために元刑事へ協力を要請する若い刑事。
病んでしまい刑事の職を辞した彼だが、追体験をすることによって推理力を働かせ、そして殺人事件を捜査(予想?連想)するその彼独特の捜査方法。
元刑事の独特な捜査方法を信奉していたはずなのに、どこかだんだんずれていく若い刑事の行動。
しかしその若い刑事の変化があまりにも自然なのだ。それは自傷行為で自分の存在を確認しようとする元刑事とはまた別の変化の仕方なのだが、それが非常に自然に話の中で出て来るので、見ていて違和感なし。勿論若い刑事の変化があっても、元刑事の話もキチンと残っているし、それでいて話が散漫な感じにはならない。そして最後のあっという結末。
「(共同監督だったので)新しい試みに自分達は満足だったが、殆ど脚本もない状況で演技をする俳優は大変だったと思う。」
上映後、流されたインタビュー映像の中で監督の1人のジョニー・トーはこんな風に語っていた。
紙に残されたものはなくとも、頭の中にキチンとプロットがあり、そのプロットに自信があるからこその方法なんだろうが、口伝えのような方法でここまでのことが出来るというのは、どんな集中力を現場で発揮しているんだろうか。
****
レオン・ライもジョニー・トー作品に出ていたことを今更ながら思い出した。
あのスキヤキが印象的に繰り返し流れるこの映画は、どちらかというとノワール正統派の映画。
病んでしまい刑事の職を辞した彼だが、追体験をすることによって推理力を働かせ、そして殺人事件を捜査(予想?連想)するその彼独特の捜査方法。
元刑事の独特な捜査方法を信奉していたはずなのに、どこかだんだんずれていく若い刑事の行動。
しかしその若い刑事の変化があまりにも自然なのだ。それは自傷行為で自分の存在を確認しようとする元刑事とはまた別の変化の仕方なのだが、それが非常に自然に話の中で出て来るので、見ていて違和感なし。勿論若い刑事の変化があっても、元刑事の話もキチンと残っているし、それでいて話が散漫な感じにはならない。そして最後のあっという結末。
「(共同監督だったので)新しい試みに自分達は満足だったが、殆ど脚本もない状況で演技をする俳優は大変だったと思う。」
上映後、流されたインタビュー映像の中で監督の1人のジョニー・トーはこんな風に語っていた。
紙に残されたものはなくとも、頭の中にキチンとプロットがあり、そのプロットに自信があるからこその方法なんだろうが、口伝えのような方法でここまでのことが出来るというのは、どんな集中力を現場で発揮しているんだろうか。
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レオン・ライもジョニー・トー作品に出ていたことを今更ながら思い出した。
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