私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

MAD探偵 7人の容疑者

2011-03-06 19:46:54 | 映画鑑賞
事件の解明のために元刑事へ協力を要請する若い刑事。

病んでしまい刑事の職を辞した彼だが、追体験をすることによって推理力を働かせ、そして殺人事件を捜査(予想?連想)するその彼独特の捜査方法。
元刑事の独特な捜査方法を信奉していたはずなのに、どこかだんだんずれていく若い刑事の行動。
しかしその若い刑事の変化があまりにも自然なのだ。それは自傷行為で自分の存在を確認しようとする元刑事とはまた別の変化の仕方なのだが、それが非常に自然に話の中で出て来るので、見ていて違和感なし。勿論若い刑事の変化があっても、元刑事の話もキチンと残っているし、それでいて話が散漫な感じにはならない。そして最後のあっという結末。

「(共同監督だったので)新しい試みに自分達は満足だったが、殆ど脚本もない状況で演技をする俳優は大変だったと思う。」
上映後、流されたインタビュー映像の中で監督の1人のジョニー・トーはこんな風に語っていた。
紙に残されたものはなくとも、頭の中にキチンとプロットがあり、そのプロットに自信があるからこその方法なんだろうが、口伝えのような方法でここまでのことが出来るというのは、どんな集中力を現場で発揮しているんだろうか。

****
レオン・ライもジョニー・トー作品に出ていたことを今更ながら思い出した。
あのスキヤキが印象的に繰り返し流れるこの映画は、どちらかというとノワール正統派の映画。


ヒーロー・ネバー・ダイ~真心英雄~ [DVD]
クリエーター情報なし
ハピネット・ピクチャーズ

老前整理

2011-03-06 19:30:08 | たまに読んだ本
亡くなった母すみこは「縁起でもない」と嫌がっていたが、私は飛行機に乗る旅行前には必ず部屋を綺麗にしてから旅立つようにしていた。
もし何かあって部屋に戻ってこれなかった時に、両親に片付けてもらうのは忍びないと思ったガラクタが部屋に沢山ある上に、更にゴミだらけだったら非常に申し訳ないと思ったからだ。
この本を読みながら、その時の思いをちょっと思い出す。

アラフォー後半、パートナーはなく、何かあったときに片付けをしてくれるのは、血の繋がった人でない確率が高そうなことを考えると、自分の元気なうちに学生時代の通信簿などを処分しておこうと思う。
片付けをお願いすることになるであろう人になるべく、気持ちよく片付けをしてもらえるように、「あの。。。おばあちゃんの通信簿が・・・」なんて、ちょっと居心地の悪い思いをさせないように。。。

生き方まで考えるきっかけにという、やや壮大な話にも繋がっていく整理整頓だが、そこまで壮大に考えずとも、「後々楽なように・・・」という働き者のアリの心境で片付けるのでもいいんじゃないかと思ったりもする。


老前整理 捨てれば心も暮らしも軽くなる
坂岡 洋子
徳間書店