私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ランゴ

2011-10-22 20:05:07 | 映画鑑賞
狭い水槽の中でロールプレイングゲームのようになりきり人生を楽しんでいたペットのカメレオン。
そのカメレオンが交通事故で砂漠の真ん中に放り出されたどり着いたのは、枯渇した水のために日々の生活にも困る砂漠の街。
そんな街でであったのは父親の牧場を守るトカゲ娘。さらに街を牛耳っているらしいカメ町長。
こんな擬人化されたキャラクターをすんなり受け入れられるのは、マカロニウエスタンチックな雰囲気のせいだろう。埃っぽい砂漠の街には、人間よりは爬虫類っぽい登場人物の方が画面的にもしっくりくるとでも言ったらいいのか。

日頃のロープレ人生が役にたったのか、口から出まかせの英雄伝と、ちょっとした幸運で街のヒーローになり、保安官に任命されてランゴと名乗るカメレオン。

カメレオンらしくのらりくらりと行動していたが、水問題に巻き込まれ、そうそうのらりくらりしていられなくなるカメレオン。
カメレオンらしい変身と変身するたびにちょっとずつバージョンアップし、そして何かを学んでいくカメレオン@ランゴ。

カメレオンを見ながら元気になるというのも、ちょっと大人げないかなと思ったりもしたのだが、自分は誰なんだろう?という自分探しの旅のような物語は、擬人化されたカメレオンで見る方が、ワンクッションあって丁度いいかもしれない。
生身の人間の話だと、ちょっと嘘っぽいと思ってしまうような話が、最初から擬人化設定のため、逆に素直に見られる物になっている感じだったのだ。


フクロウのマリアッチ4人組の歌が西部劇色をさらに引き立てているのが大人っぽくてよかった。

大阪弁を意識した妙な字幕はどうかと思うが、砂漠に沈む夕日、本物のような質感をみせるガラス瓶の数々。そしてカメレオンの皮膚感と動物たちの眼球の澄み切った感じ。
雰囲気のある画面はとても完成度が高いと思う。

ランゴの吹き替えをジョニー・デップがやっているのだが、ランゴの肩と腕の動かし方にちょっとジョニー・デップの雰囲気あり。

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