私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ステキな金縛り

2011-10-29 20:33:07 | 映画鑑賞
今まで見た三谷作品の中では一番面白かった。

もちろん今までの作品もクオリティが高いとは思うのだが、ザ・マジックアワーは、個人的にはちょっと不完全燃焼だったし、THE 有頂天ホテルも、大晦日の話なのに、なんで誰も紅白歌合戦の話をしないんだろうかと途中で突っ込みたくなったし、ラヂオの時間は、こだわりの小ネタがたくさんあるのはよくわかったが、ちょっとこじんまりしているんじゃないかと思ったりもした。

でもこのステキな金縛りはそんなことがなかった。
三流弁護士にしか見えない落ち武者などというありえない設定であっても、話の持つ雰囲気が凄くシンプルに感じられて、頑張れよ三流弁護士、頑張れよ落ち武者という気持ちに自然になるのだ。
法廷の場面とそれ以外の場面の繋がりも自然だし、ありえない設定であっても、笑いながらその設定を受け入れ、さらに「頑張って」と応援できる気持ちが持てるのはとても気持ちいいものなのだ。


見る前は、検事役の中井貴一とコメディというところに接点を見いだせなかったのだが、見ているうちにどんどん自分の中で違和感がなくなり、それが劇中での役柄の変化と相まって非常に面白かったし、阿部寛演じる弁護士は物を食べているばかりかと思ったら、思いもつかない展開に思わず苦笑してしまった。
他にもこれでもかという位男女俳優陣が出演しているのだが、交通整理がキチンとなされていて、見ていても混乱することなし。

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エンディングが終わるまで席を立つ人がいなかった。
エンディングにこだわりありというのは、いろいろなところで紹介されていたので、そのせいかとも思ったのだが、それでもほぼ満員に近い入りだから、普通なら席を立つ人も結構いる。
それを考えると、皆満足していたからではないだろうか。

逆に上映中にトイレに立つ人がかなりいた。
100人から200人の入りだとトイレに立つ人は2,3人いるかいないかだと思うのだが(これは個人的に感じていること。大体週一のペースでコンスタントに映画を見ている私が感じている感覚故、データに正確性はないが・・・)
この映画は結構多かった。10人近くいたんではないだろうか。
上映時間が長いせいだと思うのだが、それを感じさせない話運びだった。




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