私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ウィンターズ・ボーン

2011-12-02 22:00:32 | 映画鑑賞
失踪した父は、自宅と土地を保釈金の抵当にしていた。
父が裁判に出席しなければ、病んだ母、幼い弟と妹と一緒に住んでいる家からでなければならない。
お金のために軍隊に入ろうとしている17歳の少女は、一人父親を探そうとする。

叔父の家。近所の飲み屋。そして父親の彼女の家。
父親を探そうとする少女が立ち寄る場所は非常に狭く息が詰まる場所ばかりだ。
馬にやる干し草もない。弟たちに食べさせるのもやっとの少女だが、友人の家、叔父の家も同じようなものだ。違いといったら、父親が失踪していないことだけだろうか。麻薬を作っていた父親の世界も非常に狭い世界だった。
お互いが犯している犯罪を自分たちのルールで守ろうとする小さい世界。
そのルールを守れなかった父親の姿を追っていくことになる少女。


食べるものを得るために、自分自身の身を守るために、6歳の少女にも銃を扱うことを教える彼女。
お金のために入隊の面接を受ける彼女。少女と呼ぶにはハード過ぎる17歳の彼女の行動の数々。
家族を守るためには彼女にできることは限られる。そんな中でひるまずに選択する彼女の勇気に驚くが、そんな選択の先にあるのも、それまでと同じようなその日暮らしのような日々なのだ。

*****
「君が今しなければならないことは、入隊してお金を工面することじゃない。妹と弟の世話をすることなんじゃないのか。勇気を出して選択しなければだめだ。」
17歳で入隊をしようとする彼女の面接をする軍人のセリフにちょっとはっとする。
お金のために入隊しようとする若者に何度となく同じ言葉をかけてきたのだろう。短いセリフなのに、妙に説得力があるセリフだった。


ウィンターズ・ボーン - 映画ポスター - 11 x 17
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