先月、韓国語レッスンの際にSさんから「東日本大震災から5年経つということで、作られたようなんですが・・・」と外国人向けの避難ガイドを見せてもらう。
「避難場所は向こうです」というイラストと日本語、そして各国の言葉で「避難場所は向こうです」と言う言葉が書かれているガイドだったのだが、なんと残念なことに韓国語の文章が間違っていたのだ。
韓国語は、いわゆる漢字語と呼ばれる言葉が沢山ある。たとえば計算という言葉を韓国語ではケサンと言う。韓国も以前は漢字を使用していたから同じような言葉が沢山使われているのだ。計算の場合は音も近いが、音は若干違ってももとをただせば同じ漢字ということも多い。
韓国語を習おうとする日本人から見たら、これはとても便利なのだが、今回はこれが落とし穴になったらしい。
『むこう』を自動翻訳機にかけたのだろう。『むこう』は翻訳機で『無効』に変換されそのまま韓国語に訳された。
結局「避難場所は向こうです」は「避難場所は無効です」という全く意味が逆の韓国語になってしまっていたのだ。
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『絵は避難場所はあっちって指をさしているのに、絵の下の文章は、避難場所は無効です・・・なんて、混乱しますよね。
飲食店のメニューなどのなんちゃって韓国語は微笑ましいけれど、これはやっぱり駄目だなと思って、避難ガイドの発行先に連絡をしてしまいました・・・』とSさんは言っていた。
時には非常に助けになる自動翻訳機だが、やっぱり最後はキチンとチェックしてあげないとと思う・・・・
〔熊本地震〕余震140回超 引き続き家屋の倒壊や降雨時の土砂災害に十分注意(15日18時現在)