私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

セクハラと切返し

2018-04-20 18:24:13 | なんということはない日常

携帯で見たネットニュースの中に、柳原可奈子が今回のセクハラ役人の件に関して「切返し」をキーワードに語っている芸能ニュースがあった。
女性芸人として切返しについてずっと注力しているせいか、切返せばいいのに・・・と思ってしまったという彼女・・・しかしその反応をMCの坂上忍に「権力を持った人に言われたらどうなるか・・・」と言うようなことを言われた・・・という内容の記事だったと思う。
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今回のセクハラ云々については、置いておくにしても「セクハラを切返しで考える」というのは私もちょっと思うところがあった。
私が会社員になったばかりの頃、セクハラという言葉はなかったが、それと同じようなことは正直ごくごくありふれた事だったと思う。今考えると凍りつくようなことを飲み会で言われても、それをまるで何事もなかったかのように乗り切れる女子が「なかなか機転の利くいいOLさん」という評価を得ていたはずだ。
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カラオケのデュエットの際に、肩に置かれた手をさりげなく外す。
飲み会の時のあけすけなプライベート質問も、拒否するでもなく、しかし確実にはぐらかす話術。
いわゆる加害者の気分を害さないように、あからさまな拒否はせずにしかし拒む。飲み会の場の雰囲気を悪くさせず、ちょっと笑いも交えながら、しかし確実の話の軌道修正をする。昭和の時代の職場は、名も無く「うちの女性社員」とだけしか呼ばれない私のような若造女子にも、結構高度な事を要求していたような気がする。
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当時、私はそのような高等技術を持ち合わせていなかったので、「お下劣な話題に乗っかり一緒に笑い飛ばす」というやや自虐的な方法で乗り切っていた。とりあえず、その場が盛り上がり、その盛り上がった隙にトイレに行くフリをして先に帰ってしまったりもした。
しかし、そのお下劣作戦を、同僚の男性社員に見咎められ「みっともない」と後日叱られた事があった。「後で注意する位なら、その場でかばえよ!」と思ったのだが、今のように図々しくなかったので、何も言い返せなかったと思う。二次被害でなく、1.5次被害だった・・・・かもしれない。