2005年 香港・・・職場でのキャリアも確実に積み重ね、長い間付き合っている恋人もいるクリスティはあと少しで30歳だ。傍目から見ればなんの心配も不安もないように思える彼女だが、実際は少しの余裕も笑顔もない。
住んでいた賃貸物件が売りに出されてしまったことで、引っ越しを余儀なくされた彼女が一時的に住むことになったのは、旅行中の同い年の女性が住んでいる物件。
物件を共有することがなければ、決して交わることの無かった二人の人生。30歳を目前にパリに旅立った彼女の人生にキャリアという言葉はないけれど、笑顔があり、目の前の事を喜ぶ余裕があるように思える。
ただどちらがいいわけでもないし、どちらが悪いわけでもない。笑顔の下にも涙があるかもしれないし、プレッシャーに押しつぶされそうな彼女にも、他愛のない話に笑い転げた時もあったのだ。
プレッシャーに押しつぶされそうになる彼女の前にいるのは、彼女の倍生きている60歳の女性。パワフルに生きてきた自分の話をしつつも、29歳の彼女が選んだ選択を受け入れ、優しく彼女を送り出す。60歳の彼女は自分とは違う道を選ぶ彼女を否定しないし、29歳の彼女もパワフルな彼女の人生を否定するわけでもない。
自分の歩いて来た道を振り返ることは、自分を否定することではないんだな・・・と思える映画だった・・・
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香港エンタメ好きとしては、嬉しい場面が沢山あった。
大家とタクシー運転手を演じる軟硬天師の二人の姿に、自分の歳も忘れて「ちょっと老けたな」と思ってしまった・・・非常に申し訳ない。
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いつも笑顔なレスリーチャンファンの彼女がパリに向かったのは、このドラマに憧れていたから・・・マギーは勿論、チェリー・チェンの姿が懐かしい。
張國榮 ~ 由零開始（TVB音樂特輯《日落巴黎》）
悩む29歳の彼女の彼が昔歌っていた歌は確かこの曲だった・・・
《黎明 Leon Lai》願你今夜別離去 @ 1993 勁歌金曲 第一季季選