未来でも現在でも信じられる人間はソヘしかいないと彼女に助けを求める電話をかけるテスル。もちろんテスルを助けるために未来からタイムスリップしてやって来た彼女が彼を助けないわけがない。
しかし、そんな彼女が助けを求めた相手はあのスーツケースに入っていた鍵を狙っているあのアジアマートのパク社長。
ひとり忍び込んだパーティで取締局のメンバーに狙われたソヘを助けたのは、ソヘに貰った宝くじがあたり母と妹を助けることが出来た元アイドル練習生で中国料理店でアルバイトをしていたソン。彼女を助けたい彼はずっとソヘとテスルの動向を見張っていたのだ。
パーティでテスルの兄テサンに逢ったソヘは、金庫の中にはアップローダーことタイムマシンの図面はないと確信。パク社長が図面を欲しがっている事に目をつけ、鍵を引き渡す代わりに、テスルを助けるための武器の手配や、自分のために取締局に目をつけられることになったソンを海外へ逃がす手はずも彼に頼むのだ。
あの精神科医のソジンに拉致されているテスルの元に、自分が助けに行くという知らせをタイムマシンで送るという壮大な計画で彼を助けるソヘ。更に金庫の中に何もないことを見越し、アジアマーケットの事を取締局に事前に通報。パク社長を囮にして自分とテスルが逃げるというこれまた壮大な計画を実行するのだ。
金庫に入っていた手紙と写真から、自分を狙うシグマがずっと自分のそばにいたことを確信するテスル。更にソジンの父が病気の妻の薬を未来から手にいれるためにシグマの言いなりになっていた事、同じようにソジンも自分が薬漬けになるように仕向けていた事を知るのだ。
父と二人、戦争で荒廃したソウルで暮らすソヘが、戦争を止めるために、シグマから彼を守るために2020年のテスルの元にやって来たソヘ。
何年も前からシグマに狙われ、兄を奪われ、今も自分を狙っているシグマに復讐する事が生きる目的となったテスル。
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そんなシグマも情報を持ち20年程前に未来からやって来て、株やギャンブルでひと財産作り、ソジンの父親に近づき、ソジンの父親を解してテスルの事をずっと見張っていたのだ。
シグマ・・・その容貌から極悪人というよりも非常に神経質な感じがする・・・・
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タイムトリップ物が混乱するのは、同一人物が過去にも未来にも現在にもおり、同じ人生を生きているということ。自分の書いた日記を見つけた事がきっかけでテスルを助けに来ることになるソヘは、その日記帳をテスルが買ってくれた事を知り一人感動したりしているし、テスルは自分がまだ作ってもいないアップローダーのために戦争が起こり自分が死ぬということを早々に知る事になる。こんな風にメモを残しておかないと混乱する事必至だ。
テスルとソヘのサバイバルも見ごたえがあるが、アジアマートのパク社長(ソン・ドンイル)と取締局局長(チェ・チョンウ)の直接対決もなかなか渋いものあり。