私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

キャラクター

2021-07-11 18:38:04 | 映画鑑賞

キャラクターというタイトルがスクリーンに映し出されるまでの短い時間の中で、形の無いキャラクターを皆が望み求める姿が描かれる。

映画のタイトルが記憶に刷り込まれ、形のないキャラクターのイメージが残るようになっている。

殺人現場を目撃したことで、印象的なキャラクターを作り出すチャンスを得た漫画家と、漫画家に影響を与えた事に至福の喜びを感じる殺人者。触発された者と触発した者が互いに影響しあう事で、姿の無いキャラクターという魔物に操られるような様子を刺激的と言ってしまっていいのか・・・

実際に手を下す役柄を演じるFukase。漫画家の役柄よりも何倍も複雑な心理状態だと思うのだが、『実際に人を殺すのは凄ーくエネルギーがいるんだ。元に戻るまでに二日はかかる』そんな台詞が妙にしっくりくるのがなんとも言えない。

凄いキャラクターだ。

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小さいスクリーンだったが、客席はほぼ満席。観客の平均年齢は恐らく20歳代後半。上映が終わると各所でどよめきが起こったのは、数人で連れ立って見に来ていた若者が多いせいだろう。

こういう反応も映画館ならではで嬉しい。