私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

バッドランド・ハンターズ

2024-02-01 21:48:42 | 映画鑑賞

未曾有の災害が起こり、辛うじて残ったマンションに生き延びた人達が水を求めて集まるも、逆にその環境が生き地獄のような様相を呈する。

残った人々は治安のよい場所に点在し、なんとか残った食材で生き残りを図るものの、そこに「お子さんがいらっしゃる家族はいい環境の場所にお連れします」と突然現れるNPO団体的な人々。
祖母と暮らす少女は、家族のように過ごす二人の男性も一緒に移住することを望むも、その団体のメンバーは家族で移住することに、更には若い子どもがいる事にこだわるのだ。

災害が起こり、イ・ビョンホン演じる男性を中心にコミュニティーを作って生き残るも、その中のヒエラルキーが少しずつ崩壊していくコンクリート・ユートピアとあまりにも似た設定で驚く。

コンクリート・ユートピアは、住民たちがなんの力も持っていなかったはずの男性をリーダーとして崇める事で少しずつ恐ろしい帝国が出来ていく様を描いていたが、この映画も同じような道を進んでいく。人は集団で生きる為にこの方法を自然に選ぶんだろうか。

それだけに飽き足らず、不死身の力を得るために、医学の力を使って帝国を作り出す医師が崇められる様は、やや展開に突っ込みどころがあるものの、この映画のポイントは、それに対抗するのがマ・ドンソク演じるハンターであることだ。

プロットはコンクリート・ユートピアよりもやや弱い感じだが、マ・ドンソクの見た目の説得力がすごい。怖くて乱暴だが、絶対に信じられる。そんな雰囲気が立っているだけで感じられる。この映画の一番大切なポイントだ。