二階堂ふみ演じる目を見ると心の声が聞こえてしまう女性ユリとチェ・ジョンヒョプ演じる韓国人留学生のラブストーリー@Eye Love You
インターンとして入社した彼女の会社で働き始めたチェ・ジョンヒョプ演じるテオは、何とか彼女に自分を好きになってもらいたいと、彼女が驚く程Lineを送り、ソフトなのだが非常に熱心に彼女にアプローチ。
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私が韓国ドラマで韓国語を学び始めた20年程前、このテオ君のように積極的な男性はドラマの中に沢山いた。ただ、当時は体格も良く、声も太く、態度も堂々としている男優さんが多く、ドラマの中の役柄もそれなりで、割と圧が強い事が多かった。交際を申し込んで断られても彼女の家に毎日車で迎えに行き、会社に花を送り、また再び交際を申し込みでも断られ・・・ドラマの役柄も彼女より年齢も社会的地位も高い男性が女性に驚く程熱心なアプローチをしているというのが散見されるような時代だった。
「なんで何度も断られても同じ女性にアプローチし続ける設定が多いのか?」と韓国語を教えてくれるYさんに確認した所、「日本では交際を申し込まれてすぐにOKするんですか?」と逆に質問された。Yさん曰く「(韓国では)交際を申し込まれても、すぐにOKする事はない」という事で、何度か断られても、それはいわゆるお約束的な事で、その後も何度もアプローチするのはいわゆる標準的な事だったのだ。
そんな風なやり取りから「10回切って倒れない木はない」という繰り返し行えば必ず成し遂げられるという諺を覚えたのだが、当時はあまりにもそういうシチュエーションのドラマを見ていた為、一種の『恋愛あるある』だとばかり思っていた。
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チェ・ジョンヒョプ演じるテオが、何とか彼女に自分を好きになってもらいたいと、Lineを送り、ソフトなのだが非常に熱心に彼女にアプローチする姿に、2024年版「10回切って倒れない木はない」実感する。そこには少しの圧もなく、あるのはただただ優しくソフトででも諦めないアプローチ。韓国ドラマ的エッセンスも現代風にアレンジされているんだなと実感。