会合での突然の結婚の報告に色めき立つ長老たち。
死の淵から復活したウクは、長老たちを凌駕する呪術の使い手となっており、彼一人でそれこそ全員の命を奪える程のパワーを備えているらしく、その彼がチン家と姻族となれば長老会等一網打尽だということで、警戒されているのだ。
「結婚する証を!」と、立会人的な事を見せろと言い出す長老に「子どもが出来ました」とびっくりするような事をサラッと口にするブヨン。さすがナクスの魂を持っているだけの事はある。誰が聞いてもその場しのぎとしか思えないが、とりあえず「あああああ」などと口ごもらず、強く出る事が大事と見た。
ウクも「勝手にありもしない理由をつくるな」等と冷たく突き放すものの、母親によって苦しめられる彼女をこっそり助けようとする。いわゆるツンデレなやさしさを見せるのだ。
二人とも自分たちの運命を知らずにいるものの、彼女はウクと対の石を、彼が殺した人々の墓から手にする事となる。結局運命には逆らえない事になっているのだ。
偽物のブヨンは、胴元となりとばく場を仕切りながらも、チン・ムに指示されて二人を陥れるために色々画策することになる。(偽のナクス情報を流すという情報戦を展開する偽ブヨン)しかしそんな偽物のブヨンも、自分の替わりに血を入れ替える虫を身体の中に入れてくれているソユルを密かにに庇っているのだ。
総帥となったタングも、姉のブヨンの影に隠れながらも母を庇うチュヨンを助けようとしているし、仲良し三人組プラス世子は皆何気に気のいいメンバーばかり。
パート1に引き続き悪行を一手に引き受けているのはチン・ム、そしてどこか頼りない王と、アンチエイジングに目がくらみ、しがない巫女の姿で生きるしかない王妃。
「ナクスが又都に出現すれば皆驚く。王はナクス征伐をウクに頼むはずだが、それが上手くいかなければすべてウクのせいになる。」とウクを陥れようとするチン・ムは、自分で手を下さずに、王妃をけしかけて皆が集まる場所を作り、その場でウクを悪者に仕立て上げ、更にはブヨンを亡き者にしようとするのだ。宴会の参加者が証人となればもうこちらの物だということなのだが、チン・ムよりもウクの方が今回は上手だった。
宴に乗り込んだ魂入れ替え人が殺したのはブヨンでなくダミーの妖獣。しかも魂入れ替え人は成敗されたため、これでもうナクス復活の話も一旦終了だ。
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歴史にも地図にも残らない大国の話は、各種こだわりを見せつつ、まだまだ自由に突き進む。