ソイがユルを助ける為に自分の血を彼に分け与えた際に彼の身体の中に入った吸血虫が彼の気をつかさどる深部に入り込んだ為、命の危険にさらされるユル。
吸血虫を退治しようとすればユルの気がすべて消滅して彼の命もそこまでとなってしまうのだ。考え出されたのは、気と吸血虫を一緒にユルの身体から抜き出し、それをブヨンの生家に持ち込み、秘宝殿の中にある火の鳥に吸血虫だけを食べさせて気を綺麗な状態にしてまた再び彼の身体の中に戻す事。気を抜いた間は彼は仮死状態。仮死状態の限度は時代劇らしく砂時計で計測されるのだ。(フュージョン時代劇故、医術にもどこか力業の展開がある)
息も絶え絶えのユルをブヨンの生家に運び込む事も出来ない。吸血虫に侵された気を運び出すのは、吸血虫に耐性のあるチン家の血を受け継いでいるブヨンだ。(吸血虫はそもそもチン家に伝わるもの。ブヨンには害をもたらすものではないということだ。)その間に邪魔が入ってはいけないとその護衛に当たるウクと、秘宝殿の中でトラブルがあってはいけないと立ち会うのは世子。
この世子が中途半端にチン・ムに操られている事がpart2の大きなカギだ。情けない父親と義理の母である王妃と決別することを選べば随分話はシンプルになるようにも思えるのだが・・・
緊急事態を乗り越えたウクとブヨンの絆は強い物となり、まやかしの夫婦から本物の夫婦になる事になるのだが、そこに異議を唱えるのは、ずっとウクを慕っていた医師の孫娘。手紙を盗み見、ブヨンの身体の中にナクスの魂がある事を知ると、彼女に薬剤をかけ、彼女自身にすべてを悟らせるようにするのだ。
ブヨンの力が戻れば消えるはずだったナクスの魂。しかしすべてを知ってしまった彼女は自分がウクを苦しませている事を悩み、何も告げずに彼の元を去る事とするのだ。
ドラマも終盤、最後の一撃を考えるチン・ムは、世子にウクが王になる星を持って生まれた事を告げ、チン家の秘宝殿から火の鳥を出して国を干ばつに追い込み、混乱の中、氷の石が空から降ったらそれを我が物にして権力を一手に握ろうとするのだ。
まずは姉であり、力が衰えているブヨンの母からすべてをなかった事にする牌を取り上げようとするものの、それを阻止すべく立ちはだかるのは、自分の出自の謎を知ったブヨンことナクス。ブヨンがナクスなのか、ナクスがブヨンなのかなんともはっきりしないが、とにかく全てを阻止すべく彼女が立ち上がるのだ・・・
フュージョン時代劇らしい大団円が待っていると思われる。