最後に何かあると思わせることを宿命づけられた@M・ナイト・シャマラン作品。(監督自身もそれを望んでいるのかもしれないが)それが面白かった作品もあるし、私は正直「だから?」となんだか分からない作品も多かった。
調子がいい時とそうでもない時と波が大きいんだろうな~と思っていたのだが、今回は映画の舞台となる人里離れたビーチに大きな波がやって来ていたと思う。
幼い子ども二人を連れた楽しいバカンスのはずなのに、どこか不穏な雰囲気が漂う若い夫婦。子供たちに楽しい思い出を作ってあげたいと家族4人で一日を過ごすはずだったビーチで起こる考えられない出来事。少し目を離している間に幼かった息子が少年の姿に変わっていたのだ。
同行者たちにも少しずつしかし確実に変化が起こってくる。誰も答えを持っていない。一日だけのバカンスが、いつの間にか出口の見えないサバイバルゲームに静かに変わっていたのだ。
ただのバカンスだったはずなのに、サバイバルゲームの様相を呈した1日は、最後には家族の物語になっていくのだ。
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バカンスからサバイバルゲームになり、そして家族の愛の物語になる展開は素直に驚き、そして楽しめるもの。子どもが大きくなるのに、それに比べて大人の老化は?などと細かいあらさがしは必要ないものだろう。
細かい伏線も、それなりに納得できる回収がされていると思う・・・父親役はガエル・ガルシア・ベルナル。
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