私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

イコライザー THE FINAL

2023-10-09 18:48:00 | 映画鑑賞

元CIAという身分を隠し、修行僧のような生活をしながらも、助けが必要な者のためには自分の力を惜しげ無く遣う男マッコールが、舞台をアメリカからイタリアに移して再び帰って来た。

シチリアのワイン農場で怪我を負った彼は、アマルフィ海岸の小さな街で助けられる。コーヒー文化のイタリアでも紅茶を飲む習慣を崩さない彼を受け入れてくれる街の人々。理不尽な出来事を目にすると、助けが必要な者のために自分の力を惜しげ無く遣う。自分なりの方法で人と関わり、そして自分なりの方法で誰かを助けていた彼が、助けられ、そして街の人に受け入れられる。静かな怒りで一瞬にして悪を抹消するマッコール本人に訪れた穏やかな時間。

しかし、安寧な時間は長く続かず。恐喝及び強要、みかじめ料だけでなく、地上げで利益を上げようとするマフィアの振舞いで海辺の街は不穏な空気に包まれるのだ。

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彼がイタリア・マフィアの情報を流す相手は、かつて自分が所属していたCIAの捜査官。何故彼がその女性捜査官を選んだのか。それにも彼なりの信念があるのだ。信念がある男の生きざまは、それがたとえ不器用であっても、胸を熱くするものあり。

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監督アントン・フークァがイコライザーの最後の舞台に選んだのはイタリアのアマルフィ海岸。キラキラと輝く風光明媚な街として描く事も出来たのに、落ち着いた色調で美しい街で静かに暮らす人々とマッコールとの様子を丹念に描いている。その様子がきっちりと描かれているからこそ、彼の静かな怒りが見ている方にもしっかり伝わってくる。

 

 



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