日夜犯人検挙に向かって邁進する麻薬捜査チームだが、どうもやり方が無鉄砲で非常に効率が悪い。チーム解体に危機に瀕したチームが選択したのは、麻薬犯のアジトの前の24時間営業のチキン店で張り込む事。もう少しで検挙か?というところでチキン店がクローズすると知ると、これまた無計画にその店を買い取り、張り込みを続けようとするのだ。張り込みを続けるために仕方なしに始めたチキン店が繁盛してしまい、副業のチキン店経営がなぜか本業となり、張り込みにも支障が出るというコメディらしい本末転倒。タイミングが悪かったり、要領が悪かったりとドタバタ劇がずっと続くのだが、何にも考えなくていいので非常にお気楽極楽だ。でもそれが非常に楽しい。そしてなによりもチームワーク溢れる同僚愛がいい。班長はチーム員の行く末を案じ、チーム員は班長がが昇進できずに後輩に追い越されるのを心配する。・・・・誰かが裏切るかも・・・なんて心配する必要もないのが嬉しいし、そんな姿を見るのはとても心が癒されるのだ。
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チキン店繁盛の原動力となったカルビソース。
ソウルから1時間ほど離れた水原にある華城(ファソン)はユネスコ世界文化遺産。壮大な都城もいいが、名物の水原カルビも美味しく、映画を見ながらこのお店で食べた水原カルビの事を懐かしく思い出す。
挿入曲として使われているのは、男たちの挽歌(英雄本色)の主題歌である當年情。韓国では日本よりもずっと香港ノワールが浸透しており、今でも時々ドラマなのでパロディらしき場面が見られたりする。映画のヒットのせいだろう。この歌の歌詞に韓国語でルビがついていて、一緒に歌えるようになっているYouTubeまですぐに見つかる。
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