仕事柄、年末調整という言葉を会社で何度も口にする時期になると、「あとちょっとで今年も終わりだな・・」と実感する。
この時期は、税務署が全力挙げての説明会などを開催する時期でもある。
年末調整説明会というタイトルなので、もちろん年末調整のやり方が主の説明会なのだが、来場者の人の目的は「平成29年度税制改正のポイント@配偶者控除及び配偶者特別控除の見直しががどんな風に平成30年分以後の所得税について適用されるのか?」という事だったりする。
主催者と来場者の思いはちょっと違うところを向いているような気がする。
もちろん、目的は年末調整についての説明なので、来年からの事については、本当にさっくりと説明されるだけだ。
本当はそこが聞きたいのに・・・・
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国税庁のサイトにも新しい制度の説明がカラフルな図解で説明されている。
これは会社向けのもの
・平成30年分以降の配偶者控除及び配偶者特別控除の取扱いについて(毎月(日)の源泉徴収のしかた)
こちらは従業員向けのもの
・平成30年分以降の配偶者控除及び配偶者特別控除の取扱いについて
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正直、なんだか難しい制度になってしまったというのが、事務担当者としての正直な感想だ。
特に従業員向けのものだけでは、なんのことかわからないだろうと思う。
従業員向けの表は赤枠で囲まれた部分がポイントなのだが、この部分のどこがポイントなのかという説明をするのには、現行の制度を十二分に理解した上で説明する必要があるからだ。
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今、簡単に言えることは、会社向けの用紙と従業員向けの用紙の二つをキチンと見る必要があるということと、サイトで見るだけでなく印刷して見ようと思うなら、絶対カラー印刷する必要があるということだ。
この色分けに深い意味があるのだから・・・
制度変更的には、黄色で色付けされた階段式になっている配偶者特別控除がフォーカスされていると思うが、私自身はグレーがかった水色に塗られた配偶者控除の高さが段階的に低くなっていっていることも注意した方がいいんじゃないかと思う。
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これについてはまた何か書きたいと思う。