3年ほど前に交換会で入手。
相当の陰作りと見えて葉も根も細く
果たして出来るかなとも思いましたが柄の良さに惚れて落札しました。
葉数は結構あったもののこちらとは真逆の環境だったようで
1枚、また1枚と焼け落ち前作の葉は3枚残すのみとなりました。
そしてこっちに来てからは年1枚の葉繰りだったようです。
それでも何本か付いていた仔がようやく外せるようになりました。
この木が元親ですが新たな仔が出ています。
縞はありそう。
外した仔の方はまだ小さいですが柄は最上かも。
出てきた仔も良い感じです。
そういえば昔、金牡丹の作が苦手だったことを思い出しましたが
それに懲りずに月笙やこれなど危ない橋を渡ること2度3度。
再生するのに時間はかかりますが何となく味を占めつつあったりします。
これも何とか枯れないよう育てて、また作上がりした姿をしたいものです。
あれから8ヵ月。
棚にやってきてからまだ3作くらいですが
葉幅引きかなり重量感が出てきました。
実際、手に取ってみても重さを感じます。
金牡丹の大株はごろごろあってこれぐらいでは中株ともいえないでしょうが
それでも株立ちの割にはまだ天葉の柄が良く冴えてくれています。
一昨年に出た仔は下の2本と違って大きく育ちそう。
黒牡丹はまだ縞が続いています。
こちらの仔達も以前は黄縞があったり紅墨が入ったりしてきれいでしたが
今は普通の金牡丹に見えます。
仔に面白いのが出るかもしれませんから忘れないようにしなきゃ。
そして花芽下にまだアタリがあったのか絶壁側から仔が出てくれました。
こうして毎年、1本ずつでも仔に恵まれれば
飽きずに大株への道を歩めるというものです。
あれから1年。
今年は6月から外棚の日照が強めきびしめの所で育てていました。
結果、下葉はボロボロ。
こちらの棚で出た天葉4枚と明暗がくっきり分かれました。
縞っぽく見えなくもありませんがまあ普通の金牡丹です。
入手した時の柄の冴えは前作者の棚環境の為せる業だったのでしょう。
どんな環境で育てていたのか知りたいところではあります。
仔もこちらで成長しましたので当然無傷です。
普通の金牡丹ではありますが
親仔共勢いが出てきたのは救いかも
あれから1年と5ヵ月。
2作で葉繰りが2枚ですから元気がありません。
それに柄も冴えませんから良いところなしです。
それでも枯れるのではと思っていたこの仔は動き出していますし
こちらの棚で出た仔だけは何やら元気そうです。
根を見てみると枯れはないものの2作前とほぼ同じ。
ただ太いだけで活力は無さそうです。
そういえば親木の下葉もだんだん葉緑素が抜けつつありますから
枯れ落ちる前になんとか復活させてあげたいものです。
それにしても金牡丹は最初から元気な木の入手が肝心。
難のある木とか訳あり品は安物買いの何とやらにすぐ直結してしまいます~。
あれから1年。
右側に付いたアタリは仔でした。
これで左右3本ずつ仔が付いてバランスが取れましたし
それぞれが葉数を増し重量感も出てきました。
左側の黒牡丹は白縞が継続中ですし
その上の仔も白縞が続いています。
右側の下の仔2本は墨が多いせいか相変わらず小さいまま。
いろいろと異なったキャラで楽しませてくれています。
ただ、入手してから1本仔が出ただけですから
なんとかならないかなあと思っていたところ
親木の上の方にアタリが二つ。
でもさすがにこれはどちらも花芽でしょう。
絶壁側に2本も仔が出たら95点の作と言えるのでしょうが
これでは60点ぐらいかと…。
全体的には今年の作は成功、失敗いろいろあって50点。
来年は70点ぐらいを目指して頑張りたいと思っています。
ところで会長さんはお金を掛ける、時間を掛ける、割らない、売らないが
美術株作りのコツとおっしゃっていました。
言われてみればもっともなことです。
自分には出来そうもありませんがこれ一つぐらいは実行しなきゃと思います。
この名前の響きが好きなんですよね。
その特徴を一行解説的に言うならば
「各葉に墨を含み葉肉厚く小型。下葉に黄縞を現す。」
とでも表現するのでしょうか。
ただ、今まで発行された種々の本や図鑑を見ても
その特徴に合致した木を見ることはほとんどありません。
物が無いのでしょうね。
しかしそんな木がなぜか棚にありました。
葉幅引いて葉肉厚く軸太く矮性で葉先は丸留めですから
その姿はどちらかといえば伊勢矮鶏っぽい雰囲気です。
天葉は当然ながら金牡丹芸ですが
それが暗みだすと同時に黄縞が現れ
極黄縞が下葉に残ります。
まさに金紗墨。
なのですがこれは昔から金紗墨として保存されていた木ではなく
墨の多い黒牡丹縞から出た木です。
しかし今まで黒牡丹から金牡丹が出るとがっかり~とか思っていましたが
これなら大歓迎。
それにしてもとてつもないポテンシャルを秘めていて興味の尽きない品種群ではあります。
あれから半年。
それなりに成長しているようですが
途中の葉が1枚黄ばんできました。
その昔、だんだん柄が暗まなくなり
仕舞いには枯らしてしまった金牡丹黄縞のことを思い出します。
悪夢が蘇ります。
とはいえ仔も順調に大きくなっているようですし
なんとか大丈夫でしょう。
多少芸は鈍くても丈夫で大きく育つ金牡丹のほうが良いのでしょうが
なぜか墨が多いとか縞が残るとかそっちのほうに惹かれてしまいます。
栽培が下手なのに困ったものです。
あれから10ヵ月。
それぞれの仔は自根を出して元気に生育中です。
こっちに来てから1作半。
ただ芽数的には現状維持でそろそろ新たな仔でもと思っていたところ
親木に何やら2つ付きました。
金牡丹系はこのまま続行でするする花茎を伸ばし
秋にまた開花することが良くあり
思いっきり期待を裏切られるのですが
さすがに下のアタリは仔芽じゃないかと思います。
葉数を増やし根も盤根のように増えてくれば
次はアチコチから仔出しに恵まれるかも。
昨年、某ヤフオクで入手した金牡丹。
黄縞が各葉にそこはかとなく見え隠れし面白そうでした。
早速植え替えてみたところ異様に太い根。
本当に金牡丹と聞いてみたところ万田酵素を与えてたとのこと。
こんなになるんだったら自分もやってみようと思いつつ忘れてました。
そして春の生育期を迎えましたが
親木の天葉とその時付いていた仔は思いっきり膨らんではいるものの
さっぱり動き出す気配が見えません。
動いているのは新根と新たに出た仔のみ。
怖いですね。
野菜に効果はあるかもしれませんが
富貴蘭ではたぶん利き過ぎたのでしょう。
これでは売り物にならず逆効果です。
忘れていて使ってみなくて良かったです。
一つ勉強になりました。
あれから5ヵ月。
無事に冬を越し生育を開始しました。
親仔ともに力強い天葉を伸ばしています。
ここでふと気づきましたが白っぽい根が出ています。
建国縞なんかでもあるタイプは最初白から後にルビーに変わるような根を出しますが
それと似たパターンなのでしょうか。
この柄の残り具合も絶妙に奇麗でいかにも別品といった感じですが
根もそれに呼応して特色があればなお面白そう。
しかし、別品じゃなくて別品種だったら目も当てられませんが~
先日の秋季大会で入手しました。
柄が冴えるタイプとは伺いましたが
何か作場環境にも秘密があるのかもしれません。
こちらでもこの柄が維持できればうれしいのですが。
それにしてもこの柄には金牡丹は黒牡丹縞の全斑だもんね~
とか思っていた先入観が打ち砕かれてしまいました。
三枚目の付けあたりまで残る柄には色香がぷんぷん。
それに紺縞が差し込む配色も絶妙で
これに誘惑されたらやっぱりイチコロでしょう。
仔の柄も良く同じタイプに育ってくれそう。
そういえば同芸の株立ちも出ていましたが
値が跳ね上がり韓国勢に持って行かれてました。
これをじっくりと眺めるにつけそっちも買っときゃ良かったかと
ちょっぴり後悔しています。
金牡丹にしてはバカ高い値段と思っちゃうからだめなんですよね。
あれから1作。
陰作り風のヒョロい木でしたのでどうなることかと思っていましたが
1作後、天葉は2枚近く葉繰りし、下葉が3枚落ちました。
あんまり乾かしちゃいけないと水が多かったせいか
コケはこんな具合に・・・。
そこで鉢を開けてみたところ根はこんな感じでした。
落ちたのもありますが太めな新根も増えています。
若干葉幅は増しましたので来年の作に期待しましょう。
あれから3ヶ月弱。
極暑の夏も生長を続け、その間、葉繰りは1枚でした。
春からだとちょうど2枚出たことになります。
昨年の12月に来たばかりでまだ慣らし運転中だというのにこの生育振り。
来年はさらに葉幅引いてでかくなってくれるかも。
新たな仔は出ませんでしたがそれぞれの仔が葉数を増しちょっと窮屈そう。
この仔はこれ以上大きくならないのか今のところ豆葉風に育っています。
黒牡丹付きの金牡丹も珍しいと思うのですが
更にその黒牡丹は縞付きときています。
瞬間芸かと思った紅縞もまだ続いています。
これは天葉の柄が白く伸びる春先が紅縞も真っ赤に映えて綺麗なものでした。
そうそう、一応植え替えたので根っこも撮っていたのでした。
これだけ出来ていれば来年の作も期待できそうです。
あれから1ヶ月。
更に勢いを増す姿を見るのは気持ちの良いものです。
生長していると表情も変わり、飽くことなく眺めています。
柄無しかと思っていた黒牡丹に白縞が出てきましたし
この仔の紅縞も綺麗です。
こっちは小型だけあって生育スピードは半分程度。
それに比べて親木の根の伸びること。
その親木にアタリが見えてきました。
もう、そんな季節なんですね。
花芽予定位置からですが
もしこれが仔で出るようなら面白くなりそう。
他のほとんどの金牡丹、黒牡丹にもアタリが見えますから
同じような現象が見られることでしょう。
それはともかくとして今年から黒牡丹、金牡丹が急にご機嫌になってきました。
たぶん生育環境がマッチしたためなのでしょう。
そのキーワードはストレスフリー。
特に紫外線と赤外線のカットが有効のようですね。
あれから半年。
入手時から育て難そうな雰囲気で
愛嬌も良くなかったのですが
そこはやはり金牡丹、半作したら愛着が湧いてきました。
根は皺々であまり伸びませんし墨の強い小型タイプのようですが
こっちのタイプのほうが好ましく思えるということもあるのでしょう。
それに仔はしばらく無理かと思っていたところ下のほうから太い芽が~。
下葉も篩っていませんし木勢は付いてきたようです。
こうなったら上の葉元にも花芽跡はまったくありませんから
ずらっと仔が出てくれたら万々歳。
しかもそれに黄縞などあったら更にうれしい限りです。
これは5年も育てたらすごいかもとか、また懲りない皮算用が始まりました。