富貴蘭と戯れる日々

富貴蘭の生長記録です。
画像はクリックで拡大できます。

新南海

2019年05月13日 | 




あれから半年。
ウチの棚環境では縞はともかく
柄が浮き出るタイプの品種はほとんどがパッとしません。

しかしそんな環境がこの新南海には幸いしているのでしょう。
それなりに日は採っていますので姿は引き締まり
勢い良く伸びた天葉は黒々としています。









金孔雀のような後冴えの乗り斑にプラスして切れの良い虎斑の2芸品ですが
乗り斑は中斑状に出るというきめ細やかさ。

たぶん日に当てないとこの芸は現れないと思いますが
本芸させるとなかなかどうして綺麗なものです。

南海雪虎はあいにく持ち合わせていませんが
果たして同じような芸をするのか並べて比べてみたいと思うようになりました。

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真月

2019年04月04日 | 




あれから8ケ月。
上の株はお嫁に行き下の画像の木が残りました。
比べていたから貧相に見えたりしますがこれだけ見ていると結構な充実ぶりです。









ただしこの品種も株の充実と芸はトレードオフの関係にあるのか
または軸に日が当たらないせいなのか
近頃は鮮やかな黄の腰斑や紅軸はちょっと影をひそめてしまいました。

本芸を見るには2本仔付きの状態ぐらいがベストなのでしょう。

まあ素立ちにしてもすぐに仔が出てきますし
この品種なら増えても邪魔にはなりませんから株分けぐらいはお安い御用かも。

とはいえ秋に植え替えたばかりですし
今やると新根の先がぽろぽろ取れちゃうんですよね。
伸びた新根が鉢まで届く頃のお楽しみとしましょう。

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和泉牡丹

2019年04月03日 | 




あれから7か月。
もう少し柄が冴えてくれればと蘭舎内でも日当たりの良い一等地に置いていました。
結果、天葉1枚半ぐらいと軸の黄味は増したようです。
これでも十分きれいなのでしょうが、思い描いていた感じではありません。

豊明殿や金牡丹なども同じような傾向にありますが
これも大株になって木勢が付きすぎると柄の冴えは鈍くなるのかもしれません。










一方、小株をさらに株分けし寄せ植えして同じ場所に置いてみましたが
こちらは柄が極黄に近くなり葉縁にアントシアニンも浮いて
思っている感じに一歩近づきました。

いつも元気に育てるにはどうすればと考えていますが
木勢を削ぐというのもこんな場面ではありなのでしょうね。

しかし上の株立ちをバラバラにする気力はさすがに湧いてきませんが。

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新南海

2018年10月31日 | 




あれから1作。
3本あったのですが2枚葉の1本は芯痛で葉が落ちたらジ・エンドでした。
今は2本仲良く寄せています。







昨年からの葉繰りは1枚と少し。
まだ小木でもありますしこの品種にしてはまずまずでしょう。
下葉を落とさず、しかも間延びもさせず良く出来ましたっていう感じかも。







意外に虎が出ていない部分の紺地は深く
それにスパッと切れの良い透明感のある虎斑が入りますから
そのコントラストは抜群です。

雪山ぐらいの丈夫さなら増やすのも容易そうですが
なんか調子に乗っていると痛い目に遭いそうな雰囲気はひしひしと感じます。


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和泉牡丹

2018年09月19日 | 






あれから1作。
外棚栽培で葉の汚れは落ち、すっきり綺麗になりました。
しかし柄の冴えは期待したほどではありませんでした。
今年は綺麗な柄を出そうと朝日が直射で当たる場所に置いてみましたが
それほど効果はなかったようです。

良く金牡丹や豊明殿などは大株になると柄が冴えないと言われますが
この品種もその類なのでしょうか。

ただ、そうは言ってもこれを株分けする気にもなれませんし
とりあえず別鉢の小株を更に株分けし試してみようと思います。

それにしても本芸させると素晴らしい品種なのですが
こんなのにも実生が出来たのかと思わず入手したことがあります。







それが現在こんな姿に…。
姿、柄の冴え共に瑞雲以下で何の価値も無さそうです。
これが本家の足を引っ張っているのですね。

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豊明殿

2018年05月09日 | 


あれから1年。
また豊明殿の季節がやってきました。







今年は蘭舎の暖房をやや抑え気味にしたつもりでしたが
新根の長さは去年と同じくらいのようです。

それにしても新根がたくさん出てあっという間に伸びるし
花芽位置からも仔が出るしあっという間に株立ちになるわけです。







大株になると葉の柄は冴えなくなるようですがこれくらいの株ではまだ大丈夫。
なんだかんだ言ってもきれいな品種で棚が華やぎますから
一鉢ぐらいは置いておきたいものです。

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和泉牡丹

2017年10月28日 | 




あれから半年。
秋も深まりそろそろ柄の冴える時期。
外棚で育てていた時はアントシアニンが加わり
黄金色に柄が輝いて美しいものでした。
それが3年間の通年蘭舎内栽培でその輝きは失せました。







それにこの植え方では他の鉢に比べて乾きすぎるのか
どうやら葉繰りは春から1枚のようです。

植え替えは楽だし、根は傷まないし良いことばかりと思っていましたが
この植え方だけのものを一画に集めて水やり回数を増やすとかもう一工夫必要かも。
それより普通にミズゴケで植え、毎年植え替えるのが一番なのでしょうね。
とりあえず来年は夏作は外でやってみようと棚を修繕中です。

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新南海

2017年10月02日 | 




今年、蘭国さんから頂きました。
よく見ると金孔雀のような乗り斑と白虎の複合芸のような気もしますが
それはともかく白虎は紙のように真っ白。
触れるのが怖いぐらいです。

葉焼けさせたら一気に逝っちゃいそうで
日の当たっている時間が一番短い所に置いていますが
天葉が青く伸びているところを見るとこれぐらいの環境が心地よさそう。








出し忘れた3か月前の画像ですが
それから天葉は3分の2ほど成長しています。

貴重な品種ということですから
蘭国さんのがいつ枯れても戻せるよう大切に保存したいものです。


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真月

2017年08月21日 | 




あれから3ヵ月。
外に伸びた盛りだくさんの根の伸びが止まりましたので
頃合いや良しとばかりに植え替えてみました。







いかにも木勢があるといった感じです。

それぞれの仔が1枚ずつ葉を繰り出し
また、新たな仔も出てずいぶん賑やかになりました。
全部で12本立ちです。








こちらの木も同じような成育ぶり。

小割りにしたほうが増える品種もありますが
これはあまり花芽の付かない品種ですから
株全体として葉数、根数が多くなると
そこからまた一気に仔が吹くようです。

小さな木に付く仔は更に小さいのですが
大株から出る仔はいきなり大きくなってくれますし・・・。

一進一退の悩ましい木も面白いのですが
こんな風に何のストレスもなく育つ株も楽しいものです。



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霙雪

2017年06月02日 | 




なんて読むのかなと調べたら「みぞれゆき」だそうです。
買った記憶がありませんので交換会で何かについてきたんでしょう。
単品では値段が付かなかったのだと思います。

芸としては羅紗地っぽい葉に白虎、
白縞っぽいのは組織の濃淡のせいかもしれません。
そして泥軸青根。
全体的に中途半端な芸でさみしげな雰囲気です。

そういえば霙雪の降る頃はまだ体が寒さになじまず、
服は濡れるし冷たいしで良い所がありません。
そんな雰囲気から来たネーミングでしょうか。
将来、世に出ることがないとすればちょっとかわいそうかも。







それはともかく見ていただきたいのはミズゴケのほう。
木材腐朽菌が表面にまで浮き出ています。
生きている根は健全ですからただのカビではなさそう。







鉢の底も粉雪が付いたように真っ白です。

こんな風に菌はミズゴケやピートモス、枯れた根などを分解し
健全な根はその菌糸を取り込んで吸収、栄養源としています。
こうなれば他の腐敗菌などは取り付く島がありませんし
共存共栄、これ一鉢で自己完結していますから
時々水をやる程度で肥料や消毒などの手間もかかりません。
もちろん、中が空っぽになるまで植え替えの必要もありません。

と、いうように良いこと尽くめなのですが
ただこの木材腐朽菌は気まぐれな様でポツリポツリとしか発生しないようです。
でも、全鉢こうなったら壮観…というより相当気持ち悪いかも。
コメント (4)
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真月

2017年05月20日 | 



あれから半年。
今年は新根がドバーッとたくさん出てくれました。
ある程度の株になれば株全体として葉数、根数、芽数が増え
それだけ水分、養分の貯蔵場所を得ることができますから
その余禄でさらに勢いを増すという好循環が続いているのでしょう。









花芽の付き難い品種限定なのでしょうが
株分けせずに我慢して育てればそこから先は増殖速度が倍増するようです。







さて、今年こそきれいな腰斑を出そうと日当たりの良い所に置いています。







秋ではないので軸こそ赤く染まっていませんが葉にも黄虎が出る品種だったんですね。
軸だけだと思ってました。








こちらの木も同じようなペースで順調に生育中。






並べて置いたらやはりこっちも葉に黄虎が現れています。
まだそれほど株が茂ってないので秋にはきれいな紅軸を見せてくれそう。

ところで最近娘が断捨離にはまり自分のことをミニマリストなんて言ってます。
そんな人たちの目で見ればお気に入りは一鉢持てばいいし
手入れだけが大変で碌に見ないものはいらないということに…。
それじゃ甘く見てもウチの棚の7割は不良在庫かも。

会社ならとっくに潰れているところです。

しかし富貴蘭の場合は自然に増えるものですし
たま~~に芽変わりなんかがポコッと現れたりするものですから
この恍惚感を一度味わっちゃうとなかなか整理はしきれないとしたものです。


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豊明殿

2017年05月18日 | 



あれからから3年半。
たぶん2枚目の画像の木がこれだったと思います。
それなりに芽数は増え








それとともに出る新根の本数も増えますから綺麗なものです。
ただ、葉の柄は冴えなくなったような気が・・・。
この品種は株立ちにすると柄が冴えなくなると言われますが
どうもそのせいばかりでは無さそうです。

やはり鉢数が増えて適材適所とは行かなくなったのが原因かも。
思えば7年前の豊明殿はきれいでした。
原点に返ってやり直したい気分ではあります。

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2017年05月03日 | 



あれから5年。
生育開始とともに天葉の柄がちょっと冴えてきました。

以前は外棚に置いて日も強めでしたから
アントシアニンが浮き、下葉に虎も残って綺麗でしたが
通年、蘭舎内ではそこまで芸は出てこないようです。

それにしても前回から1本仔が出ただけ。
なかなかの難物です。

これを株分けする意欲こそ失せましたが
また冴えた斑が見たいと外に置き場をこしらえました。
外に出せるのは最低気温が10℃以上になる5月下旬、
全国大会の後になりそうです。


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和泉牡丹

2017年04月30日 | 



あれから1年。
下葉が落ちることもなく木勢は有り余るほどありますが
天葉が伸びだしても柄の冴えは今一歩です。

金牡丹や豊明殿などは大株になると柄の冴えが悪くなるといわれますが
この品種もその口なのでしょうか。
とはいえ、前回いろいろと理屈を言っても外棚で日強く育ててみるとか
実行に移したわけじゃありませんから何とも言えません。

いつかはあの輝きを取り戻したいものですが・・・。

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真月

2016年11月20日 | 




あれから5ヶ月。
着々と姿の良い株立ちへの道を歩んでいます。







揃い踏みした3本のアタリも順調に生育し
ちょっとさみしかった空間を埋めてくれました。
それにしてもわずか数年でこれだけの株になるのですから
風蘭って増えるものですね。
棚が一杯一杯になるわけです。
軸が赤く染まるのはもっと寒さに当たってからでしょう。








こっちは前に出た仔の子育てが忙しいらしく






今年の仔は1本のみでした。

ただ、上の木と違って花芽跡も花芽も皆無。
それぞれの仔が成木になれば一気にドバッと出てくるのでしょう。
先々はこちらのほうが早く大株になりそうかも。

でも、大株になれば美点の軸が見えなくなっちゃうんですよね。
コメント (4)
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