富貴蘭と戯れる日々

富貴蘭の生長記録です。
画像はクリックで拡大できます。

真月

2016年06月30日 | 



あれから1年と5ヶ月。
近頃、少し人気を取り戻してきたかのような真月。
実生が出来たといううわさは今のとこと聞きませんし
やはり物が綺麗ですからね。
ちょっと値上がり気味で富貴蘭としては珍しいケースかも。

こちらはその余波というより棚慣れしたのか木勢を盛り返しています。
そうなれば元々仔吹きの良い品種ということで






3本の仔が揃い踏みです。







黄の透軸と紅軸が合わさりまるで虹色のよう。
秋口には付け付近まで赤く染まりもっと綺麗になります。
これを凌駕する品種はなかなか出てこないでしょうね。








前回の一番下の木はすんなりと棚慣れし、更に仔沢山となりました。
まだ儲かってはいませんが作得とはこのことをいうのでしょう。

因みに前回の真ん中の木は欲しい方が居て出しちゃいました。
たぶんこのくらいで買ったかなと思い、その値段で売りましたが
後で調べたら買値はもっと高かったという落ちではあります。

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2016年04月28日 | 




だいぶ前に入手していたこんな品種がありました。
十六夜が全斑になったもので根色も全部ルビー。
ただ今は紫外線の無い蘭舎内ですからだいぶ薄く伸びています。

葉の柄は秋口から黄色く爆ぜてくるということですが
今まで冴えたことが無かったのでしょう。
記憶も画像もありませんでした。
たぶん気候が合わないのかも。
そんな品種が棚にはいくつかあったりします。

しかしそれで片付けてしまっては身も蓋もありませんから
数鉢ありますので場所を変えて置き
その冴え具合を観察してみたいものと思っています。








これの親木に当たる十六夜は検索してみたら10年前にしてました。
一番下の画像の木でなんと12万で入手したと書いてあります。
ええ、今までもこれからも1銭にもならないことでしょう。

こちらも柄が冴えたことは無く入っているかどうかもわからない状態ですが
泥根とルビー根が混在していますからどこかに縞はあるはず。
これも何鉢かに増えていますから場所を変えて観察してみます。



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和泉牡丹

2016年04月09日 | 




あれから2年半。
もちろん、これもピートモスに植え替えています。
木勢は増し、元親が仔の中に埋もれてしまうぐらいになっています。
ただ、柄に輝くような黄色味がなくなり、葉も緑一色。
外棚で育てていたあの頃の野趣溢れる斑色と葉姿が懐かしく思い出されます。

昨年は夏も蘭舎内でしたが
その蘭舎はポリカの複層パネルと熱線カットの波板で覆っています。
確かに温度の急激な上昇や下降がなく蘭にはやさしい環境です。
しかもポリカは紫外線を通しません。

紫外線で活性酸素が出すぎると有害となりますので
それを防ぐべく坑酸化作用のあるアントシアニンを発生させます。

それで葉に紅を差したりルビー根が鮮やかになったりするわけですが
下葉の老化は早くなりますし、ある意味エネルギーの無駄使い。

それでは環境の負荷が少ない蘭舎で育てたほうが良いのかというと
そうともいえないのが古典園芸の面白さです。
例えばいくら増やしたにしても芸のくすんだ木は売れませんしね。

枯れたら困る木や増やしたい木は蘭舎内で
柄を鮮やかにしたい木や姿作りをしたい株は外棚でと
そんな使い分けが肝要かもしれません。



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真月

2015年02月10日 | 



あれから一作。
前作の良好な環境との落差が大きかったのか
はたまたこちらの腕が悪いのか天葉が短くなり
下葉もたくさん落としてしまいました。






それでも新たに仔が出てくれたのは救いです。








こちらは前作と環境の違いが少なかったのか
それほど違和感なく育っています。
(腕が一緒かもというようなことは決して言いませんので~~)







ついでと言ってはなんですが昨年の秋にも
ヤフオクで一株仕入れてみました。
こちらはやや影作りのようですが子沢山。
日作りすれば腰斑は冴えてくると思います。
一応、記念撮影ということで・・・。

黄色い腰斑に鮮やかな紅軸が重なり類を見ない美しい芸ではありますが
やはり実生が効くのではないかという心配は常に付きまといます。
噂だけでもお値段の急降下は世の習いですからね。
ただ、ホンチャンが今1万とすると例えば実生苗があったとしてたぶん百円程度。
というか実生苗が出たらホンチャンの値段は更に下がりますから
縞や豆葉狙いで蒔いてみる以外、採算が取れないような気がします。
実生家ではありませんからそこらへん見当は付きませんが。

ということでセルフが出来ていないことが前提であれば
たぶんこのままの相場はしばらく続きそう。
仔吹きの良い品種ですから10鉢持てば毎年3本くらいは出せるかも
美しさを堪能しつつミズゴケ代くらいは稼げそうなんて
壮大な計画を考えたりしております。
コメント (3)
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金孔雀

2014年06月22日 | 



あれから8年。
ヨーイドンで四方から仔が出てくれれば将来美術株候補となりますが
この株は8年前から仔出しは片面だけで反対側は絶壁という状態でした。
その雰囲気を今も醸し出しています。
それでも年季が入れば何とか見られるというもの。
痛めることなく立派な株立ちになっています。
そろそろ開花の時期を迎えていますが
こっちにフウランの自生は無いはずなのに
どこからともなくスズメガがやって来ます。






そして夜中にぶんぶん飛び回り咲いたばかりの花を結実させてしまいます。
ちょっと腹立ちますね。


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豊明殿

2013年11月14日 | 



あれから2年半。
何を思ったのかこんな風に何鉢かに株分けしてしまいました。
最初は寂しい姿でしたがさすがにこの品種は仔吹きが良くすぐに回復。
以前のような姿に成りつつあります。
今では二束三文のお値段になってしまいましたが
新葉の白柄や根の美しさは格別でコスパは十分以上でしょう。








何を思ったかその2ということで
こんな大株も全国大会の交換会で買ってしまいました。
家にある実生苗のように小型な本性品などとややこしいことを言わなくても済む
見るからに本性品の大株です。
普通、これぐらいの株になれば仔出しは一服というのが相場ですが






これは天辺の元親からさえビシバシ仔が出ています。
しかも絶壁側から出てくれましたので
いずれはどこから見てもこんもりとした株になってくれるかと・・・。
バレーボールくらいに大きくなるのもそう遠い先ではありません。
と、書いているうちになんか楽しみが出てきました。
今まではいや~ハマッちゃたかな~とか思ってウジウジしていましたので・・・。


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真月

2013年11月07日 | 



前々から欲しい~と思っていた真月。
うん十万円の時は手が出なかったのですが
ウン万円ならとヤフオクで富貴蘭讃歌さんからお譲りいただきました。
小型というイメージでしたがこれは大きな木で迫力もありさすがといった感じです。
軸のあたりの赤、青、黄色は交通信号機といったら身も蓋もなく
やはり今の時期の山もみじという表現がピッタリかと・・・。
この美しい芸を味わえるのも手元にあればこそでしょう。
腰斑芸といえば昔ちょっと痛い目に会ったのが蜃気楼ですが
果たしてこれもセルフなんか効くのかどうか。
ちょっと無理っぽい感じもするんですけどね。








こちらもその後ヤフオクで富貴蘭珍道中さんからお譲り頂いたもの。
やや小型ですが根はしっかりしていますからすぐに数本立ちになりそうな感じです。
しかし、富貴蘭に興味の無い人が綺麗と思うような品種はそんなに思い浮かばないのですが
これはその中の貴重な一品であることは間違いなさそうです。

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和泉牡丹

2013年10月23日 | 




あれから1作。
数えてみたら1枚半の葉繰りでした。
日強く締めて作っているからしょうがないのですが
その割には黄色の冴えがイマイチ。
根も多いし、株の勢いが良いためなのでしょうか。
思えばあの時の柄とアントシアニンの乗り具合は最高でした。
同じ株ですからいつでも再現できそうなものですが
それがなかなか難しいのです。
葉焼け一歩手前のギリギリで栽培しなきゃ黄色は綺麗に出ないのでしょう。
来年の楽しみが一つ出来ました。

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鳳凰殿

2013年10月14日 | 


あれから1作。
やはりウチの棚では葉丈が2割ほど短くなって生育しています。
全体がこの長さでまとまるのはまだしばらく先でしょうが
とりあえず葉数が多くなって根を隠し良い感じになってきました。
新仔も5本ぐらい付いたようです。
ず~っと昔に枯らしたのは品種が弱いせいかと思っていましたがそうでもなさそう。
単に腕が悪かっただけなのですね。

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駿河牡丹

2013年05月30日 | 



あれから5ヶ月。
なにか縞物が派手一色になった感じのボーッとした地合。
姿は力強い立葉ですが取り立てて特徴はなし。
と、特に取り柄はなさそうな品種ですがさにあらず。






やはり評判通り根色のすばらしい品種です。
建国殿などでは途中で根色の薄くなる時期があったりしますが
これは最初から仕舞いまで濃いルビー根を維持しています。
更に太くてよく伸びる根です。
一点豪華主義みたいなものですがその一点がすばらしいので
やはり棚に置いてよかったなと思える品種ではあります。
他と見比べるためのルビー根のベンチマークとして最適かも。

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聖雲閣

2013年03月05日 | 




かなと思って検索してみたらつい最近出ていました。
これは聖雲錦や聖雲殿が派手柄になったものです。
ブログを長期休暇したりすると以前のことはすっかり忘れてしまいます。
その後、更に柄が冴えて雲のように浮かぶ紺地との対比もメリハリがあって実に美しくなりました。
この柄の冴えを自分の棚で見るのは初めてかも。
ただ、これで一株なのですがいかにも寄せ植え風な感じが残念な所。
これも葉持ちが良くないせいです。
柄の冴えない時でさえ下葉がポロポロ落ちるのですから今年はどうなることやら。

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駿河牡丹

2012年12月14日 | 
こちらはあっという間に雪景色。
今からこれでは長い冬になりそうです。
もっとも年と共に月日の経つのも早く感じますから
春が来るのを楽しみに過ごしたいと思います。
それにしてもまだ寒さに慣れていないせいか文章を考える頭は働かないし
寒い所で写真を撮るのも気が進みませんでした。
しばらくのご無沙汰、申し訳ありませんです。







先日の忘年会で入手した駿河牡丹です。
初入手ですがこうして見ると根が綺麗な以外は特に見所も無い感じです。
まだ高価な頃、欲しいと思っていた気持ちはなんだったろうと思います。
最近はたくさんの品種が出ていますが
それに伴い忘れられる品種もたくさんあるのでしょう。
でも、従来の銘品の芸が基準で
その芸を越える新品種はそれほど多くないような気もします。






ところで、本題はあの時のミズゴケ。
2,3鉢これを使って植え替えてみましたが
乾燥していてもしなやかで少々引っ張っても切れることがありません。
おかげでチッとか舌打ちすることなく気持ちよく植え替えられます。
切れないので形良く出来ますし、色合いも青畳の様なすがすがしさ。
久々に昔使っていた感覚を思い出し来年の植え替えが待ち遠しくなりました。


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鳳凰殿

2012年10月24日 | 










その昔、初心者だった頃に買い求め、えらく気に入っていたのですが
いつしか棚から無くなっていました。
時折思い出しては懐かしんでいたのですが
いざ欲しいとなってもこれがなかなか無いんです。
名前はドンピシャ、芸も素晴らしいのですがいかんせん裾物扱い。
忘れ去られた品種です。
それを今年ヤフオクで見つけて無事落札。
前の方は肥料少なく丁寧に育てゆっくりゆっくり株立ちにされたご様子。
このぐらいの株だと葉幅引いたら返っていやらしさが目に付くかもしれません。
昔は燻し銀の味わいがあるといわれていましたが






天葉白く出てその柄が暗みゆく少しの間ふっと紅が乗る・・・







確かに味のある柄です。




と、そういえば風蘭の写真以外ほとんど撮ることはありませんので
たまには動きのあるものをと、自分の身代わりになっているネコの写真です。

カメラに警戒しつつ近づき

何かな?と見上げ

もっと近づき・・・

レンズを舐めちゃだめですよ~

それでもやはり後ろの空きダンボール箱が風蘭しています~





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和泉牡丹

2012年09月26日 | 




あれから3ヶ月。
エネルギー充填のためか春から夏にかけてやや暗んでいた斑が
秋の訪れとともにまた復活してきました。
これから寒くなるにつれ下葉は赤みを帯び天葉は更に黄金色に輝きます。
毎年同じことの繰り返しとはいえ、やはり変化があれば新鮮な気持ちにさせられます。
それにしても木炭植えがすっかり板に付いてきました。
これが万一大きく値上がりするようなら良からぬ欲が芽生えるのかもしれませんが
まず、そんなことはありえないとしたものです。

大きく育ったり、仔がたくさん出たりすればそれは嬉しいものです。
でも、ここはあえてそれを避け木勢の付き過ぎに気をつけて
今のままの姿で少しずつ繁らせていけたらと思っています。
このペースならあと20年は同じサイズの鉢で大丈夫でしょう。

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黄冠

2012年09月18日 | 




全体的に黄味掛かった葉色の品種で
遠目には黄ばんで元気が無いように見えなくもありません。
しかし、黄色の根先、黄色い花茎、蕾など、
各パーツを良く見るとそれなりの美しさ、珍しさが宿っています。
カテゴリー的には虎斑じゃ無くその他の芸に入るかも。
と、今気付きました。
あれから3年と4ヶ月。
紺地の薄い細い葉と細い根はか弱く見えますが意外と増殖力が強いのか。
それともここ数年、蘭舎をこしらえたり木炭植えにしたりして
栽培環境を変えたためなのか下葉も落ちず更に大株に育っています。
もし後者なら方針が間違っていなかったと一安心です。
これに限らず株で締まった姿を維持するのは結構大変。
大株ではてっぺんの元木が命となりますが
年期が入ると元木の根が鉢の中まで達せず、いつも乾いたままです。
そしていつしか精気が無くなり、仕舞いにはてっぺん禿げ。
・・・残念ながら観賞価値がなくなってしまいます。
(あ、人間のほうはまだイケますのでお気になさらずに~
そんな悩みを解消するのが木炭植え。
上から鉢の中まで根全体の乾き具合が均一ですから頻繁に水遣りでき
元木は元気なまま下の仔も根腐れしたり間延びしたりすることがありません。
いつの間にか棚には大株が目立つようになりましたが
植え替えの心労、作落ちの心配から開放されて嬉しい限りです。
というか、株分けしてもしょうもない木がわんさかあるということで・・・。



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