あれから2週間。
親木から次の天葉が顔を覗かせました。
その下が派手気味でしたからどうなることかと気を揉んでいましたが
太い紺覆輪がばっちりと入りこれでしばらくは心配の種もなくなりました。
さて本題はこちらの仔の天葉。
紺覆輪と中透け柄の境界に白柄が垣間見えます。
今までにも有ったのかどうか定かではありませんがとりあえず初めての発見。
ますます羆の芸に近づきつつあるといったところです。
ところでこちらは今回の全国大会に展示されていた羆の光です。
本来のと言うべきでしょう。
長い時間を掛けてじっくりと育て上げられたのがわかると思います。
出品された方にもお伺いしましたが芸が安定せず苦労されているとのこと。
数はそこそこあってもこれと言う木との出会いがないのもむべなるかなといった感じです。
してみると葉幅引き紺覆輪も比較的安定しているこの手持ちの木は何だろうと考えてしまいます。
芸はだいたい合っていますがたぶん羆の光とは別のところで変化していますし
根は緑じゃなく全て薄い黄緑色で伸びますからこちらは星光殿由来の木ではないかと思い至りました。
姿は良く似ていますし星光殿も根先は象牙色と柄に呼応した色で伸びますので。
普通の羆の光とはスタートラインからして違うのかもしれません。
あまり細かく区別するのもどうかと思いますが新たに付けるなら
星光羆なんて名前も良さそうかと思っています。
いやいや、決して月光羆にあやかってなどと言う魂胆は毛頭ありませんから~。
そういえば元の持ち主の方は月光殿という名を付けておられましたね。
あれから7ヶ月。
親木の天葉がビヨ~~ンと伸びています。
柄も派手気味になったり
また紺覆輪が深くなったりとずいぶん気まぐれのご様子です。
星光殿とも縁ある品種ですからしょうがないのでしょう。
一番仔は春先の目覚める頃、黒いポチが付いてしまいました。
数の中ですからいくつかこうなるのは想定内と諦めてはいるのですが
黄色い柄に黒ですから目立つのが癪の種です。
2番仔、3番仔は今のところ正しい姿で生育中。
親木の姿の塩梅がよろしくないのでばらばらに株分けできる日を楽しみにしています。
こちらの木は突然天葉の紺覆輪が太くなり次がどう出るのか目が離せません。
両側が太い紺覆輪ならとりあえず大成功なのですが・・・。
2本の仔は今のところ最上芸で何より。
ただし向こう側の仔の天葉は青くなってしまいました。
それほどポンポン増える品種ではなさそうです。
こちらはあれから1年2ヶ月。
同じ増え芽ではありますが天葉が白柄で出る変り種です。
葉姿はかなり暴れていますがその割りにしっくりと心に響く面白さもあって
パソコンの壁紙などに使っています。
こちらの仔は親と同芸、正しく伝わっていますが
こっちは柄が抜けちゃいました。
仔出しに期待するしか手はなさそう。
普通の羆の光は天冴えの黄中透けですが
いつでも入手出来ると思ってもなかなか気に入ったのに縁がありません。
手持ちは後冴えの黄中透けと天葉が白柄で出るもののみです。
それにしてもこの品種に最低3タイプあるとは驚きですね。
あれから3ヶ月。
それなりに元気ではありますが
この親木で3本の仔を支えるのは厳しいと見えて生育はゆっくりです。
後冴え柄の系統は固定度が高いといわれているし(というか自分が言いだしっぺだし~)
安心して見ていたのですがちょっと派手になった感じです。
3本の仔はこんな柄で推移しています。
でも親木はここからまた太い紺覆輪が復活したりしていますので
それを信じて次の天葉を待つことにしましょう。
こちらの木はその定石通りの柄になっています。
良くぞこんな派手になったところから復活してくるものと感心してしまいます。
3本の仔も今の所柄は順調。
毎日手にとって眺める一鉢になっています。
あれから1ヵ月半。
思わずひっぱりたい衝動を抑えて見守っていた甲斐があり
ようやく仔の次の天葉が出揃いました。
今回も柄が崩れず紺覆輪中透けで出てくれるようです。
ただ、柄が後冴え気味に出る系統は固定度が高いことを証明するためには
これらの仔を独立させそれぞれを更に株立ちに仕立てなければ。
あと10年くらいは掛かりそうで気の長い話です。
親木は星光殿の形質が現れたのか獅子葉気味。
まあ、芯痛とか派手などのトラブルには遭わないような気がします。
こちらの木も天葉が分厚く出てやや凝り気味です。
でも3本の仔は紺覆輪中透けになってくれそう。
3年ぐらい付き合えば上のような株立ちになってくれるかも。
しかし、こんな柄の株立ちが10鉢ぐらい棚にあったら
さぞまばゆいくらいに輝いて見えるでしょうね。
ブログ未更新1ヶ月以上は最長記録かも。
また、すっかりご無沙汰してしまいました。
5月に入っても寒い日が続いていたものの
この頃は暖かな陽気になっています。
さて、明日からは富貴蘭の全国大会に出発。
大会前日の懇親会など、特に楽しみです。
準備もありますが、いくらなんでもブログも更新しておかなきゃと思い立ちました。
また、すっかりご無沙汰してしまいました。
5月に入っても寒い日が続いていたものの
この頃は暖かな陽気になっています。
さて、明日からは富貴蘭の全国大会に出発。
大会前日の懇親会など、特に楽しみです。
準備もありますが、いくらなんでもブログも更新しておかなきゃと思い立ちました。
羆の光はあれから2ヶ月。
少し生育しています。
懲り気味な感じだった親木の天葉も顔を出し紺覆輪がハッキリ。
しばしの間、派手になる心配は忘れてもよさそうです。
この柄ですから太い根ではありませんが本数は盛りだくさん。
今年はいつになく調子よさそうです。
考えてみるとこんな鮮やかな中透けで固定し増える品種は
富貴蘭の中にはほとんど皆無です。
親木の姿も良くないことだし、早く鉢数を増やしたいと思っているのですが
分けるにはまだ怖すぎるし、タイミングを見計らっているところです。
こちらの木はあれ以来。
下のほうの画像の木です。
青の子2本付いたっきりでして
それ以上の進展もなさそうでしたので仔を毟ってみたところ
すかさず次の子が出てきました。
やはり増やすには株分けが定番ですね。
あれから5ヶ月。
そういえば昨年の今頃は下葉をぼろぼろ落として慌てまくっていました。
でも、今年は無事に越冬。
失敗は1度で終わりにしたいものです。
親木の葉姿がやんちゃなのは星光殿系に由来するせいなのか。
幸い3本の仔は整った姿ですから何れ独立させたいものと思っています。
こちらはあの時の中段の木。
ほぼ一作後の姿です。
その姿はこれも少々暴れ気味。
昔、星光殿なんかはこんなパターンを珍重していましたが
今の時代、どうなんでしょうね。
仔はどちらも青に戻るのかだんだん良くなるのは微妙な感じ。
柄が光らなくなればただの羆になるのでしょうか・・・ん
あれから1ヶ月ちょっと。
親木の天葉はやや狂い葉気味で葉幅引き深い紺覆輪で出ています。
それぞれの仔にも天葉が顔を覗かせました。
ちゃんとした紺覆輪があるのか崩れてしまうのか年に2回の運試しです。
1番仔は合格。
2番仔も同上。
3番仔も同じく。
完璧です。
なんだかいつまでもこの柄が続きそうな気がしてきました。
それにしてもこの木はありえないほど美しすぎます。
これがもし泥軸だったらなどということは問題外の清楚で単純明快な美しさ。
こんな木が多くの方の目に触れるくらい増えていれば人気はうなぎ上りかも。
でも今の相場からしてまだ幻の段階なのでしょうね。
あれから2ヶ月弱。
暑くなってから1番元気なようですくすくと育っています。
春先、下葉を落としたショックはもう忘れてしまいました。
勢い良く伸びているせいか天葉は柄に緑を含んでいて
伸びるに従いそれが晴れて極黄に冴え渡ります。
3本の仔も完全無欠の紺覆輪極黄中透け。
昔は青の仔が出たりしましたが、最近はもしかして飼い主に似て性格が良くなってきたのかも。
でも更なる完全無欠を証明する為には仔から出る仔も完全柄でなければなりません。
それを見るのは来年以降でしょう。
柄の揃った10本立ちくらいの株を見てみたいものです。
まだ埋もれ芽があったりしますがこれが動き出すのは上の仔が独り立ちしてから。
真鶴のような瞬間芸ではなく、固定した紺覆輪黄中透けは本種と羆ぐらいのものですから
再評価されるよう姿の良い株立ちに仕上げたいと思っています。
あれから3週間。
親木の下葉が落ちなければもっと成長していたかもなんて思うのですが
それでもこの頃の夏並みの暑さで風蘭もギアチェンジしたようです。
3本の仔から次の天葉が見えてする気になりました。
最近気が付いたのですが2本の仔の付け下がオレンジ色に染まっています。
(写真ではあまり色は出ませんが)
更にバージョンアップしているのかも。
というか羆の光とは別系で入手していますから
もしかしたら別の品種かも・・・なんて疑い出しています。
腰斑がはっきり出たら羆の青軸版ですからね~
でも、比べてみる本物の羆の光が手元にありませんです。
なんか買う気がしなくて・・・。
あれから半年。
冬の終わり頃、葉に黒点が出てそれがだんだん広がり、
これは逝ってしまったかと覚悟したものでした。
でも、下葉4枚落ちてそれは止まり、仔も無傷で済みました。
その時の画像を残して置けば良かったのですが
さすがにする気にはなれませんでした。
こんなこともありますから
あんまり入れ込み過ぎるのもどうかといったところでしょうね。
それはともかく上芸の仔が3本も付いていればもうお腹一杯としたものですが
これは更に仔を出そうと下葉4枚毟ったのと同じこと。
空き家が2個現れましたのでまた仔出しが期待できそうです。
・・・と、枯れそうだったことも忘れてのんきなものです。
でも、これを柄の揃った大株に仕立て上げたらさぞ見事かと。
そしてそれが可能な後晴れ柄タイプの木です。
池袋西部に小さながいるとのことで、先日の忘年会の帰りに見物してきました。
柄は最上のきれいな中透けで思わず欲しくなってしまいましたが
持ち合わせもないし今のところ(これからも)御縁はなさそうです。
でもこの木の行く末は気になったりもします。
柄は最上のきれいな中透けで思わず欲しくなってしまいましたが
持ち合わせもないし今のところ(これからも)御縁はなさそうです。
でもこの木の行く末は気になったりもします。
羆の光はあれから2ヶ月。
それにしてもよく見るとその羆に柄がそっくりです。
しかも珍しい青軸白根・・・なんて。
でも、柄がきれいで良く増え、しかも安いと3拍子揃った品種ではあります。
こちらはあの時の一番下の木。
天冴えタイプは生育が思わしくないご様子で
年に1枚の葉繰りでした。
でも、仔にも柄は伝わっていますから性は良さそうです。
また、こんなタイプもあったりします。
まだ紺覆崩れではありますがチョビ柄からだんだん良くなっています。
これで紺覆輪が完成したら感動物かも。
結構遊べる品種ですね。
あれから2ヵ月半です。
この種にしては元気一杯。
これも天葉に紺地を含んで出てくるおかげでしょう。
その天葉はガシが入って葉肉が厚くなり
芯止まりコースに入っちゃったかと心配しましたが大丈夫でした。
そして3本の仔も順調です。
こちらは深い紺覆輪からいきなり紺帽子。
風蘭では見ない柄ですがたぶん一時的なものでしょう。
これで固定したら目を見張るほどの綺麗さなのですが。
こちらは普通の中透け。
夏に出た仔も大丈夫でしょう。
春と比べてみたら見違えるようになってビックリでした。
一方、こちらの木はこれでも早割りだったのか
下葉が落ちて姿はイマイチ。
青の仔が付いていても親木の木勢の足しにはならないようで・・・。
でも、柄性は上と同じですから
そのうち木勢は回復に向かうことでしょう。
青かと思っていた仔ですが
なんとなく柄が出てきそうな雰囲気です。
羆の光はこんな木から出世することもありますから侮れない品種です。
もう1本天冴えの木もありますが写真を撮る気になれず・・・。
やはりこの品種は後冴えタイプに限ります。
そうはいってもどれほど数があるのやら。
あれから3ヶ月。
株分け後、まずは順調な滑り出しです。
天葉に紺地が煙るように伴うこのタイプは
生育面でも安心して見ていられます。
仔の柄も順調のようです。
一方、こちらの木は葉が一枚黄変。
落ちる前に記念撮影です。
でも、天葉の紺覆輪はしっかりと見えています。
こちらも順調に育ってほしいものです。
月の初めは毎日更新しようと心掛けますが、それが続かないのもいつものことです。
気を取り直してまたがんばります。
気を取り直してまたがんばります。
あれ以来です。
我慢できず、ついに株分けしてしまいました。
しかも、新根が伸びてから・・・。
でも、その影響も無く順調に生育しています。
親木は寂しい姿となりましたが
またすぐ仔を生んでにぎやかになってくれることでしょう。
星光殿にも現れるガシが出ています。
仔は分けた甲斐があってとってもりりしい葉姿です。
青の仔は残念ですがそんなにやたらと増えてくれないという安心感に繋がります。
柄は棚でも一際目立つ極黄中透け紺覆輪。
春蘭や長生蘭では定番の芸ですが
富貴蘭ではほとんど無い貴重な存在です。
この品種はときおり調子を崩すことがあると聞きますが
この木は入手して7,8年、派手になることもなく柄を維持しています。
ところで最近、おぼろげながらその秘密に気づきました。
この木の天葉には紺が煙るように湧き上がり
やがて晴れて下葉で極黄柄になります。
たぶん、この紺が木勢を応援しているのではと思えてきました。
一方、こちらの木は昨年上の木から株分けしたものですが
天葉からスカッと透けているタイプになっています。
新根はそれなりに降りていますが葉の成長はイマイチ。
このまま派手に移行し、
お決まりの芯止まりになってもおかしくない雰囲気がアリアリです。
手持ちの木だけで判断するのは早計ですが、ここら辺が人気低迷気味の理由でしょうか。
もちろん入手するのであれば上のほうのタイプ。
元気で少しずつでも増えてくれさえすれば、棚に置いて末永く楽しめる品種です。
とうとう11月です。
このところの冷え込みで山の木々もすっかり色づきました。
紅葉といえば、木の葉は水分や養分を本体(木)に戻して
カサカサになってからハラリと落ちるのだそうです。
風蘭もそうかもしれないと、下葉が黄変して見苦しくなっても
なるべく自然に離れるまで待つことにしています。
古い順に落ちる分には順番ですから問題ないのですが
葉に黒いポチが付いたりすると寿命は短いようで
この木もあれから途中の葉が抜け落ちてしまいました。
でも、気になっていましたから返ってスッキリしたような気もします。
天葉がハデになった絶望的な木はここが売り時なのかよく目にしますが
この木はさらに紺覆輪が深くなり安心感も深まりました。
まあ、このまま進んで青になることはないでしょうが。
親木から新たな仔は出ませんでしたが仔から出たのは今のところ青。
やはり気前よく増えてくれる品種ではなさそうです。
昨年の割り仔のほうは根が少なかったものの何とか持ち堪えて
二本仔が出てくれました。
そして一本は親と同芸になりそうです。
栴檀は双葉より芳しとも言われるように
やはり柄の出る仔は稚葉にも柄があります。
こんな風にじわじわと増えてくれるのがなんとも心地よく感じます。
目にも鮮やかな極々黄中透けは貴重な存在ですが
ある程度数が増えて、人々の記憶にとどまり、
また、おいしい思いをする人が多くならないと
再度、桧舞台に上ることはないのでしょう。
でも、それを待ちつつ堪能し尽せるのは嬉しいことです。