富貴蘭と戯れる日々

富貴蘭の生長記録です。
画像はクリックで拡大できます。

建国冠

2015年11月29日 | 建国冠




あれから2ヶ月。
見たいような見たくないような次の天葉を覗かせ
今年の生育はお仕舞となりました。







その天葉は見事に紺地が復活、予言通りとなりました。
実はこのまま派手になったらどうしようと心配でしたので
まずはほっと一息、これで晩酌も進みます。
天葉が正常な覆輪に戻ったとたん、
その下の派手柄さえまぶしく好ましく思えますから現金なものです。







ただ、仔の方はどうもユウレイ柄のようです。
ポイして次の仔を待つのが最善なのでしょうが
派手でも育つかもしれないしちょっと考えどころではあります。

葉繰りは年に1枚半弱といったところでしたが
間延びというか作上がりしてますから
来年はもう少しがんばってくれそう。
いづれにしても全てがうまくいくわけじゃなく
一歩一歩という感じが好ましく思えます。








ところでこちらの割り仔はかなり微妙な情勢です。






果たしてこの天葉から紺地が復活するのか半信半疑だったりしますが
とりあえず根付いて生育しているだけでも良しとしなきゃ。
まずは一冬無事に過ごさせることが大前提となります。

そういえば以前でしたら速攻枯らすような木ですから
やはり精神安定上、作場環境は一番大切ですね。



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建国冠

2015年09月20日 | 建国冠




あれから1ヶ月ちょっと。
天葉の葉元に付け(離脱層)が見えてきました。
さて、次の天葉の柄がどうなっているのか楽しみと不安が入り混じりです。
しっかりとした紺地があったりすれば気を良くして晩酌も進みそう。







仔は稚葉の葉先が黄色っぽくなり全体的にも紺地は薄いような気がします。
行く先が気になりますが全容を現すのは来年以降かも。
親木とは雰囲気が違いますからどんな風に育つのか
先々楽しみではあります。









一方、こちらはどうなることかと思っていましたが
何とか息しているようで天葉が見えてきました。








紺中通しもなんとなく有りそうかも。
稚葉が枯れずに残ってますし何とか育つ目処は立ったかもしれません。






何しろ紺地に虎まで浮かべる芸は美しさ抜群。
極小木でも存在感はピカイチですから
増殖が進んで後世に繋げられればいいなと願っています。

なんて余裕こいている暇もなく直ぐ下の後世(蘭国さん)がやって来て
くれるんなら貰ってもいいですよとか言うのかも~



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建国冠

2015年08月13日 | 建国冠




あれから2ヶ月。
この品種にしては最上の生育振りです。
天葉は力を増し紺地も多く一回り大きく育ちそう。
というかその前の葉はやはり派手柄だったのですね。
というかよくよく見ればこの木には時々逆三光中斑(第二層のみ紺地)と
時々深覆輪(第三層のみ紺地)の芸が二重構造的に現れている感じです。

羆や建国殿でも紺覆輪が切れ切れになることはよくありますし
いつもこのパターンを踏まえているのであれば
時おり派手に見える葉が出たとしても
そのまま派手になってしまうことはないので
比較的冷静に見ていられるとしたものです。

それにこの芸にプラスして紺地を破って虎斑を現したり
一部腰斑を打ったりするところなどまさに羆を彷彿とさせるものがあります。
ということはこれの親木に当たる建国の月はもしかしたら羆から変わったものかなと思ったり。






この仔もそのセオリーを踏まえていれば次はしっかりした紺中通しで出てくれるかも。






それじゃこっちの仔はとなると今のところ正体不明です。
親木の建国の月からさえ柄抜けで泥根なんて出たことがないし
この仔の柄がどんな進展を見せてくれるのかちょっと楽しみです。

ところでピートモスを使っての植え替えは手順がミズゴケ植えとは逆になってしまいます。
ミズゴケでアンコを作りそれに根を跨らせ
その上から長いミズゴケで巻くのは理にかなっていてやり易いのですが
最初に手のひらに長いミズゴケを置きそこに根を上にして逆さまに蘭を乗せ
根にピートモスを盛って最初に手のひらに敷いていた長いミズゴケで巻く
というやり方は手順があべこべです。

そのやりにくさと引き換えに相応のお土産がないとやってみようという方は皆無でしょう。
それでも近頃はようやくコツを覚えたというか綺麗にできるようになりました。
そうなると昨年春に下手に植えたのが気になります。
そんなに時間もありませんので見て見ぬ振りをするしかありませんが。






ということでヘタに植え込んだこれは植え替えてみました。
今まで根のよく出来ない木でしたがこんな感じであれば大満足です。






ついでについ悪い癖が出てこの仔を外してしまいました。







この木にはまだ花芽跡がほとんどありませんからまた仔が出てくれるでしょう。








この仔は上記のセオリー通りであれば
次の天葉はしっかりした紺地のある覆輪になってくれるはず。

・・・次の天葉が出ればの話ですが~~
今までこれで何度失敗したことか~
いつか「私、失敗しませんから」とか言ってみたいものです。

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建国冠

2015年06月09日 | 建国冠




あれから1ヵ月半。
さすが生育期だけあって良い事が三つほどありました。








まずは親木の天葉です。
片側が派手っぽかったのでこっちも釣られたらどないしようと心配でしたが
それは杞憂に終わりました。
しっかりした紺地があったりしてます。
その紺地と覆輪の境界にある白柄などその芸は心憎いばかり。
まさに羆の逆芸といった風情です。
ゆくゆくはあちらと二つ並べて愛でてみたいものです。







二つ目は芯痛と諦めていた仔の天葉がまた伸び出しました。
これもかなりラッキーかも。
根も何本か伸びていますしこれなら数年後には2鉢に増やせそうです。







三つ目は花芽かと思っていたのがどうやら仔芽のよう。
なんか派手柄のような気がしないでもないですが
下の仔が出た時もこんな感じでしたから先が予想できない分、楽しみです。

良いことついでに何鉢かある建国の月から
また建国冠が出てくれないかなあなんて虫のよいことを思っています。
最近あっちも木勢が上向いてきましたし・・・。

でも嫁入り先で出たりするのはよくある話。
全国大会ではお買い求めいただきありがとうございました。
その辺も含めて楽しんで育てていただければ幸いです。

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建国の月

2015年05月16日 | 建国冠




あれから1年7ヶ月。
建国冠の母種、建国の月です。
蘭国さんに取り上げていただきましたのでこちらも便乗です。
それにしても蘭国さんのレパートリーは尋常ではないですね。さすがです。

今までボヤッとした虎斑状の中斑位にしか表現できませんでしたが
なるほど、神曲芸とは言いえて妙ではあります。
それで全部の根がルビー根で出てくるのでしょう。

しかし今までは同じくそのルビー根が良く出来ず
いわゆる売り物になる状態ではありませんでした。






ところが昨年からなぜか(ピートモス植えのおかげ?)長く伸びるようになり
木勢も向上しつつあります。







こちらに付いている白柄の仔も今までは潰れることが多かったのですが
今回は成長を始めたようです。






こちらの木など軸元の古い根に悪戦苦闘の跡が見えるものの
昨年は止まりそうでいてなんとか踏みとどまり長く伸びてくれました。






それに伴い埋もれ芽も息を吹き返したようで。
この仔の柄は今のところ深覆輪。
写真を見るまで気付きませんでしたが黒い点々は何かなと後で確認しましたら
跡形もなく消えていました。
何かの虫が集会でも開いていたのでしょう
あえて植え替えずにもう一作してみようと思っていましたがどうしようかなぁといった感じです。

思えばこれを入手したのは10年以上前でやはりいわゆる建国殿と同じくらいのお値段でした。
しかも入手時は今から見るとしょぼい姿。
何でそれでも買う気になったのか買えたのか不思議ではあります。
やはり見たこともない芸で惹かれるものがあったのでしょう。

その時を逃がせばもう巡り合うこともない・・・
と思って入手しても失敗することは多々ありますが
これに関してはそれが正解だったかも。

ところでその10年間で大して増えてもいませんが
しかしこれからは違う景色を見られそう。
バリッと力強く育ってルビー根もたくさん出ている木に深覆輪の仔でも付いているようなら
やはり今でも建国殿以上の価値はありそうです。

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建国冠

2015年04月25日 | 建国冠



あれから10ヶ月。
今年は新根の出足が早いようです。
しかも天葉の勢いが良くようやく力がみなぎってきたような気が・・・。







しかしその天葉は何やら派手気味になったかも。
ただ、柄のパターンをいまいち掴みきれておらず
覆輪部分を残して中は後暗みして紺地を戻す・・・のだったかもしれません。







それにしても問題なのはこの仔。
昨年からうんともすんとも言わずついに芯痛と断定しました。
天城越えがこちらに移ったのかも~~


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建国冠

2014年06月06日 | 建国冠




あれから8ヶ月。
根出しが遅く心配しておりましたがようやく伸びてきました。
いつもの鮮やかなルビー根です。
そして葉の成長は相変わらずゆっくりですが目まぐるしい世の中ですから
むしろ緩やかな時間の流れを感じることができてホッとさせられます。






仔はそろそろ次の天葉が出て来そう。






そして仔の新根は2本。
昨年1本出ていましたからそろそろ割り頃・・・なんて変な気は起こさないほうが良さそう。
まだ5年は掛かると見なくては。

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建国冠

2013年10月04日 | 建国冠




あれから3ヶ月。
それほど早い生育ではありませんが
とりあえず下葉が落ちる気配はないしご機嫌そうです。
花芽の跡も2箇所しかありませんから
これからはこの木勢に乗じてバンバン仔が出てくれるかも
なんて甘い期待をしています。
今年も新根の先が少し痛んでしまったものの
昨年まではこれが出た親木を含めてもっとひどく、悩みの種でした。
その悩みを解消してくれたのが国産ミズゴケ。
上で調子の良いことを書けるのもそのためです。






この仔も早くも長い新根を伸ばしていますので
来年以降、生育は早そうです。








一方、こちらはこれが出た親木。
以前の画像はあの時まで遡ります。
はっきりせずにボ~ッとした中斑と紺覆輪を感じますが
時折走る鮮明な耳摺り縞がミソ。
これが上手い具合に芽に当たって建国冠が生まれたのでしょう。
今話題の雫と神の雫の関係と似たようなものかも。
そういえば一生懸命PRしたのに雫すらウチには一本も回ってきませんが~~

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建国冠

2013年07月12日 | 建国冠



あれから2ヶ月弱。








じぇじぇじぇじぇじぇ~~~。
これは予想外。
白中透けかと思っていた仔ですが白中透けから紺地が沸き上がり、しかも紺覆輪が黄覆輪に・・・。
そして黄覆輪と紺中通しの間には白絣縞まで流し親と同芸に相成りました。
でも、これって富貴蘭ではお初の鶴芸ってやつかも~。
ま、芽出しのうちだけですけれどもね。
それにしても親木の複雑な芸が仔に伝わるとは目出度い事です。
とりあえず一代変わりの一発芸じゃないってことは確定。
しかし冬などのお休みしているときは普通の覆輪に見えなくもないですが
季節季節でオーラが間欠泉のごとく吹き上がる末恐ろしい芸ではあります。

ところで建国冠なんて覆輪であれば何でもかんでも付けられそうな名前で紛らわしくなりそう。
別名を起こした方が良いかもなんて思っていますが今のところ良い銘は思いつきません。

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建国冠

2013年05月23日 | 建国冠




あれから1ヶ月。
止まったかも~と心配していた次の天葉も伸び出し
まずは一安心です。
そんな親木の負担を減らそうと早くも新根を出した出来の良い仔です。








その仔の天葉もようやく顔を覗かせました。
紺覆輪白中透け。
糠喜びは禁物ですがこの柄で確定してくれたら嬉しいことです。

今年の春は外は寒かったものの蘭舎の中の温度を少し早めに上げ
生育の立ち上がりを2週間ほど早くしてみました。
年間で葉半分ぐらいの生育差となるはず・・・ですが果たして・・。
この木も秋にはどこまで生長してどんな風になっているのか
いつまで経っても楽しみは尽きません。

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建国冠

2013年04月11日 | 建国冠
こちらはまだ雪がちらついたりして春真っ盛りとはいえませんが
それでもお天気の日の蘭舎の温度は30℃近くまで上昇します。
そのおかげで富貴蘭の新根もほぼ出揃いました。
こうなったらしばし冬眠状態だったブログもそろそろ目覚めなきゃ。





建国冠はあれから2ヶ月弱。
怪しく輝くルビー根が今年も出てきました。




ただ、天葉の付けが見えるのに次の葉はまだ。
もしかして芯痛かも?なんて縁起でもない事を考えてしまいます。




気を取り直して仔は白中透けでちょっぴり生育中。
これで次の天葉も同芸ならニンマリです。
親木の柄は暗まない黄覆輪ですからこの仔も下葉まで暗まずに残るのか
それとも建国殿羆のように下葉で暗むのか興味津々です。
もっとも紺覆中透けで完成することが前提ではありますが・・・。

今の所、建国殿と羆は別種という意見が大勢を占めていますが
廻りまわってどこかでクロスしているんじゃないかという気がしないでもありません。
証拠の画像があれば一番良いのですが・・・。


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建国冠

2013年02月21日 | 建国冠



あれから4ヶ月。
姿はほぼ同じでも皺を引いていたのが水をやって元に戻り
しかも植え替えして鉢も新しくなれば気分も一新です。
また写真に収めてみたくなろうというものです。
写真はともかく、いつも手にとっては眺めていますが
緊張感のある姿とこの柄にして出る根は全てルビー根ですから
自分の見る目が追いつかないレベルにある芸かもと思っています。






しかもそれに留まらず、仔は中透けで出ています。
これの結末がものすごく楽しみ。






もう1本、上のアタリも仔のようです。

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建国冠

2012年10月21日 | 建国冠






あれから2ヶ月。
葉繰りは1枚。
もう生育は終わりつつありますから春から葉が2枚出たことになります。
もっとも小さな木で短い葉ですからすからそんなに威張れたものではありませんが
今年の天葉2枚は生き生きしていて、これでようやく早割りした後悔の念は解消されました。
生意気にも花芽らしきものがポツポツ出来たりしますが
これからは失敗は成功の元というくらい仔が出てほしいものです。











ところで夏に膨らんだアタリですが写真を撮ってみると何やら怪しい柄です。
この親木からこんな柄の仔が出るとは想像の域を超えていますが
果たして紺覆輪中透けで固定したまま成長するのか
それとも残念ながら・・・となるのかじっくり見守りたいと思います。
そういえば昔、この木はこんな柄で出てこんなに小さな時に親から外したのでした。
今から思えば良くぞまあと言う感じで寒気がします。
枯れずに育ってくれて何よりでした。

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建国冠

2012年08月14日 | 建国冠






あれから1ヶ月。
そっとして置こうと思いつつ、つい植え替えてしまいました。
今までミズゴケに溜まった肥料分などが一旦切れますから
根腐れ防止の為にも夏の植え替えは良さそうです。
ただし、根の扱いに気を使いますし、何しろ暑いので春のようなペースでは出来ません。

これは長いこと掛かりましたがようやく作上がり。
力強さが漲っています。







気になる仔も膨らんで潰れることは無さそう。
ルビー根が隠れてしまい見所半減ですが、ここは花より団子です。
来年は仔が大きくなり新根もたくさん出て魅力を振りまいてくれることでしょう。

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建国冠

2012年07月14日 | 建国冠






あれから1ヶ月。
毎月しているようですが何せこの頃は毎日更新のため
ネタ不足が深刻なものですからご容赦ください。
と、言いつつ今月も新しい動きがあったようです。






なんとびっくり新芽が動き出しています。
真っ赤で、艶やかなアタリ。
潰れずに育ってくれるだろうか
親木と同じ葉芸をしてくれるだろうかと毎日目が離せません。
でも、其れだけでは飽き足らず、
つい植え替えたり肥料をドバッとやったりと世話を焼きたくなりますが
それで失敗したことは数知れず。
ここは生暖かい目で見守ることにします。


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